共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

女性大腿切断者の月経周期における断端周径変化が義足ソケットに及ぼす影響について

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 佐藤 未希
  • ,
  • 勝平 純司
  • ,
  • 東江 由起夫

課題番号
18K10794
配分額
(総額)
3,510,000円
(直接経費)
2,700,000円
(間接経費)
810,000円

本研究は月経周期変化の影響により断端周径量が変化し,義足ソケットの不適合を訴えやすい女性大腿切断者に対し,断端周径変化量に影響を与える因子や周期を明確にすることを目的とする.周期ごとの断端周径変化量が明らかになることで,採型時期の指標を提示することができ,義足ソケットの製作適合や対象者のQOLの向上に繋がると考える.
大腿部の周径変化量を性差による日内変動と,月経周期における日間変動を分析し,女性大腿切断者の月経周期における断端周径変化量の指標を示すため,本研究では対象者を閉経前の女性大腿切断者10名,健常女性10名,男性大腿切断者10名,健常男性10名とし,皮膚トラブルや腫脹を起因とする疾患の無い40名を対象とした.月経周期間の変動を確認するため,30日前後の長期間の計測を要する.
筆者らの過去の研究では女性切断者1名に対し定量的な分析方法の確立と,日内変動および日間変動による断端周径変化量の基盤データを示したが,被験者数が少ないことが課題としてあげられた.そこで,昨年度は被験者を増やし女性切断者2名,健常女性8名の計10名を対象とし,計測方法の信頼性と妥当性の確認と断端周径の日内,日間変動を分析するため,予備実験を実施した.結果,被験者が異なった場合でも本研究方法の計測信頼性を確認し,切断者と健常女性の日内変動と日間変動には異なるパターンがあることを示唆した.これらのことから,40名の対象者に長期間の計測を実施する本研究にあたり,十分なエビデンスが得られ,計測信頼性も確保することが出来たと考える.
また,これらの研究結果は第25回日本義肢装具士協会学術大会(2018.07札幌)で発表済み,第35回日本義肢装具学会学術大会(2019.07仙台)で発表を予定している.