論文

2019年4月

未加療で成人に至ったSaethre-Chotzen症候群に対する3度の麻酔経験

臨床麻酔
  • 福田 直
  • ,
  • 芝 順太郎
  • ,
  • 山田 高嗣
  • ,
  • 平岡 希生
  • ,
  • 丹羽 康則
  • ,
  • 竹内 護

43
4
開始ページ
623
終了ページ
624
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
真興交易(株)医書出版部

43歳女。出生時から顔貌異常を認めていたが、Saethre-Chotzen症候群(SCS)の確定診断には至らず、気道閉塞や頭蓋内圧亢進といった症状はなく成長した。42歳時に両手第二三指間合指や短頭、眼瞼下垂、中顔面低形成などの症状と、頭部3DCTでの冠状縫合の消失から臨床的にSCSと診断された。顔面低形成と眼瞼下垂に対して過去2年間に3度の全身麻酔下手術を行ったが、いずれも気道確保は容易であった。本例の経験から、SCS例は骨変形が軽度であれば年齢を重ねても気道管理のリスクが高くならない可能性が示唆された。

ID情報
  • ISSN : 0387-3668
  • 医中誌Web ID : 2019201614

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