共同研究・競争的資金等の研究課題

2011年 - 2013年

アミノグリコシド腎毒性を導く初発分子の同定とそれを標的とした腎毒性防御法の最適化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
23590182
体系的課題番号
JP23590182
配分額
(総額)
5,330,000円
(直接経費)
4,100,000円
(間接経費)
1,230,000円

本研究では、アミノグリコシド系抗生物質の腎障害と密接に関与する細胞内移行機構について精査した。培養腎上皮細胞を用いて解析した結果、これまで示されてきたエンドサイトーシス介在性輸送に加えて、エンドサイトーシスに依存しないゲンタマイシン(GM)の細胞内移行が認められた。そして、この輸送にはTRPVカチオンチャネルが関与する可能性が示唆された。チャネルを介してGMが細胞内に移行した場合、GMは直接細胞質に分布することでミトコンドリアに影響を及ぼしやすくなるため、細胞毒性の発現リスクが高まると予想される。以上より、TRPVチャネル活性の変動がアミノグリコシド腎毒性の発現に影響する可能性が示唆された。

リンク情報
Kaken Url
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-23590182/23590182seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23590182
ID情報
  • 課題番号 : 23590182
  • 体系的課題番号 : JP23590182