錯視日誌 - はじめに -

 
 錯視日誌では、研究、教育、アート,その他のことについて、いろいろなことを書いています。数理視覚科学の研究から生まれた学術的な新しい錯視図形や錯視アートの新作も発表しています。もともとは文字列傾斜錯視日誌という名前で、文字列傾斜錯視自動生成アルゴリズム(新井・新井、特許取得、JST)による作品の発表を中心にしていましたが、文字列傾斜錯視以外の話題が多くなってきたので、名称を「錯視日誌」に変えました。

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2014/01/14

勝井三雄展 『兆しのデザイン』

Tweet ThisSend to Facebook | by araih
 銀座にあるギンザ・グラフィック・ギャラリーで勝井三雄展 「兆しのデザイン」 が、1月9日から開催されています。勝井三雄先生は言うまでもなく、世界的なグラフィック・デザイナーです。この展覧会では勝井先生の作品100+45点と映像作品が展示されています。先週、早速その展覧会に行ってきました。
 会場は交詢ビルの斜め向かいです。1階入り口に入ると受け付けがあるので、ここで記帳し、展示マップをもらうことができます。少し入ると、勝井先生のいくつかのグラフィック・デザインと book no. 100 書籍『ゆらぎとゆらぎ』という作品が展示されています。これは大きな本が作品となっているものです。その反対側には広い壁3面をスクリーンとして、次々にアート映像が投影されています。映像作品では色と動きが融合され、印刷とは違った色彩の世界が繰り広げられています。
 さらに階段を降りていくと・・・。 
 思わず
 「おお!」
と声を発してしまいました。黒い壁面に並べて掛けられた勝井先生の色鮮やかな作品パネル、そして広い床には低い大きな展示台が置かれ、そこにたくさんの本が表紙を見せるように、あるいは見開きの状態で展示されています。すべて勝井先生によりデザインされた本の数々です。この光景が目に入ってきたとき、これら作品群全体から放たれる色が、見るものに驚きと感動を与えます。
 この部屋全体が、また一つの作品となっていると言えるでしょう。つまり個々の作品が、部屋全体と有機的に結びつけられ、一個の作品として主張しているのです。さらに会場には神秘的な音が静かに流れており、聴覚が視覚に干渉するようになっています。たとえば地下の会場で流れている音は、透明感のある薄い黒で、それが部屋全体に広がり、作品の色をより浮き立たせています。色、光、音、スペース、そして空気までもが見事に協働し、一つの世界となっています。
 展示マップには 『勝井三雄によるインスタレーション』 と記されていますが、これがインスタレーションなのです。
 個々の作品では、色の組み合わせと配置、グラデーション、そこから生まれてくる光、どれも絶妙に描かれています。それらが、ある作品では神秘的なデザイン、またある作品では幾何学的なデザインと同化しています。とても言葉では言い表せないので、ぜひ直接ご覧ください。

 ところで、じつはこの展覧会では、1階に私の作品(新井しのぶと合作)も1点出品されております。
 出品された作品は、スーパーハイブリッド技法(特許取得、新井・新井、JST)を使って、今回の勝井先生の展覧会のテーマである 『きざし』 の文字をモチーフに作成したものです。それをダイナミックで大きな映像にしていただき、映像作品の一つとして映されています。映像作品は11個あり、10点は勝井先生の作品、そして何と11番目に私のを入れて頂いていると云うすごいことになっています。

新井仁之





ギンザ・グラフィック・ギャラリー外観(1月10日、夕刻に撮影)





ギンザ・グラフィック・ギャラリー入り口の壁にある勝井三雄展ポスター(1月10日、、夕刻撮影)
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