錯視アート・オプアート展 No. 9
数学大航海時代の浮遊錯視数学大航海時代の浮遊錯視(新井仁之・新井しのぶ)
© Hitoshi Arai and Shinobu Arai, 2013.
錯視画像の見方
画像をゆっくりと上下に動かすと、船が左右に動いているように見えます.また,画像を左右にゆっくりと動かすと船が上下に浮遊して見えます.
画面でこの操作が難しいときは,人差し指で画像の中央あたりを上から下,下から上になぞり,顔は動かさずその指先を目で追うと,船が左右に浮遊して見えます.また,人差し指で左端から右端に画面をなぞると,船が上下に浮遊して見えます.
作成の経緯
この錯視アートは,JST数学領域総括の西浦廉政先生が編集された『越境する数学』(岩波書店,2013)の表紙用に作成したものです.越境する数学は数学領域のキャッチフレーズでもあります.西浦先生から,この本にふさわしい表紙用の錯視デザインをと依頼され,作成したのが上の『数学大航海時代の浮遊錯視』です.
作品のコンセプト
数学と数学者を乗せた船団は,さまざまな分野に向かって出航し,越境していきます.船はやがて他分野へとたどり着き,そこで数学と他分野の文化が協働して新しい時代が開かれていきます.そんな越境する数学の船団が海の上を航行している姿を浮遊錯視で描きました.
その他
この浮遊錯視を作成するにあたって,浮遊錯視生成プログラム(新井・新井,特許,JST)を使用しました.これは新井仁之による「さきがけ研究」による成果です.
越境する数学岩波書店(2013/02/28)
値段:¥ 2,205