近視進行抑制の臨床研究
『オルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用による近視進行抑制効果の検討』
の参加者を一般募集しております。
*参加者の募集は定員に達したため、平成28年12月31日をもって終了致しました。
この近視抑制研究のプロトコルを以下に記載いたします。
①実施施設(注:自治医科大学附属さいたま医療センター眼科では実施はしていません。)
こんの眼科
大宮はまだ眼科
②使用するオルソケラトロジー用コンタクトレンズ
ブレスオーコレクト®(株式会社ユニバーサルビュー)③対象者
オルソケラトロジーを希望する8~12才の男女が対象です。
また事前の適性検査で、近視度数が-1.0~-6.0D、乱視度数が1.50D以下、近視度数の左右差が1.50D以下、矯正視力1.0以上、出生時体重1500g以上の方が対象になります。
ただし、斜視・弱視などの眼疾患、循環器・呼吸器疾患などの全身疾患、アトロピンアレルギーの既往、過去にオルソケラトロジー、アトロピン点眼薬による治療歴がある方は除きます。
④治療グループと予定人数
A. オルソケラトロジー+0.01%アトロピン点眼グループ:40人
B. オルソケラトロジー単独グループ:40人
⑤評価方法
治療グループを選ぶことはできません。事前に作成された割付表に従い無作為に割り振られます。
まず両グループとも通常のオルソケラトロジー同様、適性検査、フィッティング検査のため、装用開始日、装用開始翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に来院していただきます。
この研究のための定期検査は、角膜の形状および裸眼視力が安定する装用3ヶ月後から開始になります。眼軸長測定、角膜内皮細胞検査、遠見および近見視力検査、眼圧検査を行います。
Aグループの方は、オルソケラトロジー装用3ヶ月後から0.01%アトロピンの点眼を開始していただきます。0.01%アトロピン点眼薬は、富士薬品の調剤薬局で清潔操作により、市販されている1%アトロピン点眼薬を生理食塩水で100倍希釈して作製いたします。オルソケラトロジー用コンタクトレンズを装用する5分以上前に0.01%アトロピン点眼薬を1日1回夜寝る前に点眼してください。
以後3ヶ月毎に2年間来院していただき、毎回、眼軸長測定、角膜内皮細胞検査、遠見および近見視力検査、眼圧検査を行います。継続不可能な副作用および眼疾患を認めた場合は中止いたします。
⑥オルソケラトロジーの費用補助・定期検査のための交通費の支給
この研究にご参加いただいた方には、オルソケラトロジーの費用を補助させていただきます。価格については各クリニックにお問い合わせください。
この研究のための定期検査開始後、1年経過時と2年経過時の2回に分けて合計20,000円を上限に交通費を科学研究費から支給させていただきます。*交通費の支給は、平成27年12月31日をもって終了致しました。
⑦参加することにより期待される利益
両グループともオルソケラトロジーによる近視進行(=眼軸長伸展)抑制効果が期待できます。
また0.01%アトロピン点眼薬を併用したグループでは、近視進行抑制の相加効果も期待できます。

この近視抑制研究の
協力施設は、こちら
意義と目的は、こちら
実用可能かつ最強の近視進行抑制法は、こちら
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この近視抑制研究についてご質問がある方は、下記の研究責任者までご連絡ください。
自治医科大学附属さいたま医療センター眼科
講師 木下 望
E-mail nozomik@omiya.jichi.ac.jp