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2016/11/15

『木佐木日記』(上下巻、中央公論新社)刊行のお知らせとお礼

Tweet ThisSend to Facebook | by よこやん
先月にも記したとおり、中央公論新社より『木佐木日記』が上巻下巻のかたちで先週、復刊刊行されました。私は解題の執筆者という形で関わらせて頂きました。

復刊と言っても、私本人は単純な復刊だと思っておらず、〈『木佐木日記』ってそういうことだったのか!〉という核心に大きく近づくものになったと考えています。

『文芸春秋』2006年4月号の「『日記読み』達人が選ぶ三十冊」で坪内祐三氏が述べておられますが、なぜ1日に原稿用紙30枚分も書く日があったのか、そもそも何のために書いたのか、これまでは謎でした(336頁)。今回の企画に併せて刊行された新出史料は、その問いに答えを出す大きな手掛かりになるだろうと思います。

この新出史料は故木佐木勝氏のご遺族様のご厚意で拝借したものを利用させて頂きました。また、原本のかなりの部分は伊藤光一氏が保存されていた複写を提供していただきました。この内容は伊藤隆先生の「近代日本史料に関する情報機関についての予備的考察」成果報告書(1999年)に収録されており、その情報が企画に大きな影響を与えました。ご発言を残してくださった伊藤先生にも感謝したいと思います。
また、一連の史料、情報収集はひとえに中央公論新社の福岡貴善氏のご尽力で可能になり、氏からも多大なご教示を受けました。
なお、校正の段階で九州産業大の平山昇氏よりご意見を頂戴し、その内容を修正に反映させました。
同書内の〈謝辞〉の内容と一部重複しますが、この場をお借りして、改めてご各位にお礼申し上げます。

末尾に書影を挙げておきます。私的にはここに写っていない背表紙がツボです。
木佐木日記(下) - 名物編集長・滝田樗陰と関東大震災
木佐木 勝
中央公論新社(2016/11/08)
値段:¥ 3,024



木佐木日記(上) - 『中央公論』と吉野・谷崎・芥川の時代
木佐木 勝
中央公論新社(2016/11/08)
値段:¥ 3,024


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