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2019/08/29

出張時の託児

Tweet ThisSend to Facebook | by ch_matsui
この一週間、上海の研究会に来ています。私の分野(可積分系・数理物理・統計力学・スピン鎖周辺)の研究者は国内外に点在しているので、研究会は議論をするのにとても貴重な機会です。
出張をするにあたり避けて通れないのが、留守の間どこに子供を預けるかという問題です。今回の私の出張の場合ですが、両親に協力をお願いしました。出産後はことある度に両親にお願いしていて、近くない距離を移動してもらうのは心苦しいのですが、とても助かっています。また、私の場合は夫婦で研究者をしておりある程度時間に融通がきくため、互いに協力し合って育児と研究を両立しています。
ただし、パートナーの働き方や両親の状態によってケース・バイ・ケースだと思うので、(今後のためにも)思いつく選択肢を挙げておきたいとおもいます。

まず一番はじめに思いつくのが、パートナーにお願いすることです。ただし、パートナーが激務で深夜帰宅になってしまう場合や、離れて暮らしている場合、この選択肢はなくなります。
次に思いつくのが、宿泊型託児施設に預けることです。区によっては、特定の世帯に補助があることもあります(たとえば文京区の場合、https://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/kosodate/okosan/ichijiteki/nyuyoujisoutosutei/nyuyouzisyoto.html)。こちらは、知らない人に子供を預けることになるので、心理的に抵抗のある人もいるかもしれません。
上の二つ以外で思いつくのは、出張先に子供を同伴するという選択肢です。会場に連れて行くのは現実的ではないですが、全国展開しているベビーシッター業者に登録しておけば、出張先で利用することも可能かもしれません。あまり知られていないかもしれませんが、出張中の託児費用として科研費を利用することができます(文部科学省 科研費FAQを参照 http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/faq/__icsFiles/afieldfile/2019/07/19/1306984_001.pdf)。また、私が所属している物理学会を含むいくつかの学会では、学会期間中に託児所を運営しています。

こういった具体的な問題に直面したとき、まわりを見渡すと、相談できる同年代の女性研究者は本当に少ないことに気付きます。幸い、私のまわりにいる少数の先輩方はとても親切で、今のところ本当に困った状況にはまだ陥っていません。科研費を託児費用に使えたり、学会で託児所ができたりしたのも、先輩方が多く働きかけてくださったおかげで実現しています。子供も育てたい、だけど研究でも活躍したいという若手研究者(女性だけとは限りません!)の願いが、決して贅沢なものではなく、ちゃんと実現されるのだという環境が整っていって欲しいです。
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