錯視アート展へようこそ.数学による錯覚アート、オプアートの世界

錯視アート展では、私のオリジナル錯視アートを展示していきます。さらにご関心のある方は,ぜひウェッブミュージアム


もご覧ください.
本アート展の文及び画像の無断複製・転載を禁止します.

新井仁之(東京大学大学院教授)
 

錯視アート展

錯視アート展 >> 記事詳細

2012/12/02

ややマニアックな文字列傾斜錯視 錯視アート・オプアート展 No.7

Tweet ThisSend to Facebook | by araih
 今回はややマニアックな専門家嗜好の文字列傾斜錯視(文字列が傾いて見える錯視)の話しをします。
 文字列傾斜錯視自動生成アルゴリズム(新井・新井)は、文字の集合を与えると、そこから傾いて見える文字の配列をコンピュータに自動的に作らせることができるものです。これまで、このアルゴリズムによるさまざまな錯視を作成しました。しかし文字列傾斜錯視自動生成アルゴリズムは、単に文字列傾斜錯視を作るというだけではなく、もっと別の性能も持っています。
 それは、近くよりも遠くから見た方がよく傾いて見える文字列傾斜錯視、遠くから見てもわからないがかなり近くから見ると傾いて見える錯視、遠くや近くよりもやや近距離から見た方が傾いて見える錯視など、つまり錯視がより強く起こる距離も加味して文字列傾斜錯視を作ることができるというものです。これらの錯視を便宜上、順にタイプ1、タイプ2、タイプ3と呼ぶことにします。
 次の①がタイプ1、②がタイプ2、③がタイプ3の作成例です。
 

文字列傾斜錯視と周波数1

文字列傾斜錯視 3つのタイプ

Character String Illusion Type3



補遺:文字列が傾いて見える錯視と文字列傾斜錯視自動生成アルゴリズムについて

 どなたが最初に始めたのか筆者には不明ですが、2005年頃にインターネットの掲示板で文字列が傾く錯視を作る遊びが流行りました。そして、匿名で傾いて見える文字列がいろいろと投稿されました。この文字列が傾いて見える錯視が起こる理由として、一般的には文字の中の目立った水平線が次第に傾いていくのが原因であるという水平線説がよく知られています。しかしそれだけでは説明のできないものもあり、新井仁之と新井しのぶは2012年に水平線説を含む一般的な理論を考案して、文字列傾斜錯視自動生成アルゴリズムを作りました。詳しくは錯視の科学館の『文字列傾斜錯視の自動生成アルゴリズムについて』、または『文字列傾斜錯視作品集』をご覧ください。

   錯視の科学館 新井仁之


-------------------------------------------------------------------
キーワード
錯視、目の錯覚、文字列傾斜錯視、数理視覚科学.
13:03 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)

カウンタ

来客数44786