2020年9月21日
多次元から見た日本シダ植物の生物多様性
日本植物学会第84回大会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 開催地
- 名古屋(オンライン)
- 国・地域
- 日本
日本産シダ植物の分布データは、日本シダの会による調査などの結果、世界のどの国よりも充実しており、地域の生物多様性を理解するための優れた研究対象と言える。例えば、20万点以上の標本に基づく全種の10kmスケールの分布図と自生する720種のうちの97%の種の葉緑体rbcL遺伝子の塩基配列データセットが公表されている。しかし、今までの研究は主に生物多様性を「種数」のみで評価していた。本研究では、日本のシダ植物の多様性を、種数だけでなく系統的多様性や形態的多様性の評価軸も加えて解析し、それぞれの多様性の次元の関係、および環境との関係を検討した。さらに、最近開発されたクラスター法を用いて、日本産シダ植物の生態的構造を検討した。その結果、系統的多様性や形態的多様性が種数の分布とは異なるパターン示し、生物多様性の分布を理解する上で重要な指標であることが示唆された。
presentation_id: 3aG01
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