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2013/04/11

(18) アルコール離脱せん妄と頭部術後せん妄治療

| by サイコドクターS
「アリピプラゾール液単剤が著効したアルコール離脱せん妄と頭部術後せん妄の2例」
2012年53回中国四国精神神経学会:岡山

 症例1:40歳代男性。未治療アルコール依存症に合併した重度糖尿病と慢性膵炎急性増悪で、内科入院中に離脱せん妄を認め転医。アリピプラゾール12ml単剤で治療開始。10日間でせん妄状態を脱した。依存症への心理的「否認」機制の消失が観察され、退院後専門病院に入院した。
 症例2:50歳代男性。仕事中に脳出血を認め緊急開頭手術施行。術後せん妄を認めたが一週間改善を認めないため転医。ハロペリドール・リスペリドン・クエチアピン併用からアリピプラゾール液初日6ml、翌日から18ml投与により5日間で回復した。せん妄治療において従来のハロペリドール注射剤の使用から、新規抗精神病薬内服への全面的な切り替えへの試みは、臨床上極めて有意義と考えられる。せん妄治療へのアリピプラゾールの使用は適応外であることは治療早期に本人・家族に可能な限り説明をした。

義務化された「癌緩和ケア」で診るのが「癌発病恐怖トラウマPTSD」であるはずが「癌うつ病」にすり替えられ、「恐怖による解離」も「せん妄(身体衰弱による意識障害・精神障害)」にすり替えられたために、本当の「せん妄」治療もいい加減になっている。そして神経毒性薬ハロペリドールの残置は精神科薬物治療の低劣化を加速させている。
 
17:56 | 報告