論文

査読有り 筆頭著者
2016年

友情をテーマとする小説における別れ描写は感動を強めるか?―社会的価値の見出しによる媒介効果の検討―

感情心理学研究
  • 加藤 樹里
  • ,
  • 村田光二

24
2
開始ページ
82
終了ページ
91
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.4092/jsre.24.2_82
出版者・発行元
日本感情心理学会

本研究の目的は,物語内の別れ描写による有限の顕現化が,社会的価値の見出しを媒介し,感動の強さに影響を及ぼすことを検討することであった。仮説として,小説における別れの描写はストーリーに社会的価値を見出すことを促し,その結果感動が強くなると予測した。参加者は友情がテーマである,主人公と友人の別れが描かれた小説,もしくは別れが描かれない小説のどちらかを読んだ。その後,感動の程度を評定した。その結果,予測通り,別れ描写がある小説を読んだ参加者の方が,感動を高く評定していた。さらに,その影響は小説に社会的価値を見出した程度が媒介していた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.4092/jsre.24.2_82
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005556729
ID情報
  • DOI : 10.4092/jsre.24.2_82
  • CiNii Articles ID : 130005556729

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