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2013/04/08

(14)リスペリドン:SDAが抑圧されたトラウマを賦活

| by サイコドクターS
「リスペリドン内用液が古い外傷記憶を活性化させた急性ストレス障害(ASD)の一例」
2008年114回周南医学会
2009年105回日本精神神経学会総会:神戸

 症例は50歳代の男性。20年間同じ職場に勤務したが職種変換の職業訓練に失敗してリストラが迫り自ら退職した。退職後2週間寝たきり状態となり、独語や被害妄想を認めた。首を吊ろうとして発見され家族に病院に連れてこられた。表情硬く昏迷様で意思疎通不能だった。リスペリドン液2ml服用により翌日には会話が可能になり病的体験への病識も認めた。入院3週間目の面接で、児童期に兄の病気による治療費の圧迫で家庭内の雰囲気が険悪であったことが思い出された。翌週退院した。通院では尿漏れのため内用液中止するが、2か月後に幻聴・希死念慮を認め再入院した。内用液再開1週間で抑うつ感消失した。入院6週目の面接で大学進学希望の挫折を思い出すが否認・受容の過程を経て3カ月で退院。口渇のため通院3カ月で内用液中止。2ヶ月後に被害念慮が出現し3回目の入院となったが、病識が認められたため1か月の任意入院で軽快退院した。
01:04 | 報告