錯視日誌 - はじめに -

 
 錯視日誌では、研究、教育、アート,その他のことについて、いろいろなことを書いています。数理視覚科学の研究から生まれた学術的な新しい錯視図形や錯視アートの新作も発表しています。もともとは文字列傾斜錯視日誌という名前で、文字列傾斜錯視自動生成アルゴリズム(新井・新井、特許取得、JST)による作品の発表を中心にしていましたが、文字列傾斜錯視以外の話題が多くなってきたので、名称を「錯視日誌」に変えました。

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2017/10/16

ルベーグ積分の本雑感 その1

Tweet ThisSend to Facebook | by araih
 ルベーグ積分の入門書は、タオ、スタインといった実解析のプロの手になるものが最近では出版されていますが、じつはフーリエ級数や特異積分で有名な A. ジグムントもその昔、ルベーグ積分の本を書いています。意外とシンプルで平易な教科書です。

 最近、面白く斜め読みしているのがサックスの「積分の理論」です。この本は、古いのですが、大変に高度な本です。多分、ルベーグ積分の本の最高峰の一つです。それに、サックス本(第2版)には、あのバナッハが書いた「ハール測度について」と「抽象空間におけるルベーグ積分」という NOTE のおまけ付きです。あまりに豪華すぎます。この本については、後日詳しく語ることにしたいと思います。
 
 さて、数ある和書の中では、良書が多いなか、吉田耕作著「測度と積分」(岩波書店、岩波講座基礎数学、解析学(I)iii)が薄くて圧巻です!何とSolovayの公理にまで言及があります。この本の初版が1976年で、Solovayの論文が Ann. Math. 1970 に掲載されているので、まさに最新の話題が盛り込まれていたわけです。172ページですが、中身は思いのほか濃厚です。
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