近視抑制研究

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近視抑制研究

近視進行抑制研究 >> 記事詳細

2014/07/05

近視抑制研究の意義と目的

Tweet ThisSend to Facebook | by nozomik1012

 
近視進行抑制の臨床研究
オルソケラトロジーと
0.01%アトロピン点眼薬の併用による近視進行抑制効果の検討
参加者を一般募集しております。
*参加者の募集は定員に達したため、平成281231日をもって終了致しました。

この近視抑制研究の意義と目的を以下に記載いたします。

 近視とは、遠くを見る時にピントが網膜より前に結んでしまい像がぼやける状態です。
子供の近視進行は、眼球の奥行の長さ(眼軸長)が伸びてしまうこと(伸展)が主な原因です。近視は発症年齢が低い程進行しやすく、過度に眼軸長が伸展し強度近視になると、黄斑変性症、緑内障、網膜剥離の発症リスクが高まります。強度近視は我が国の失明原因の第5位です(厚生労働省平成17年度研究報告書)近年近視発症が低年齢化しており、今後強度近視の割合が増加すると予想されます。したがって近視の進行を抑制することは子供達の将来のために重要です。しかしながら現在のところ、近視の進行を抑制する治療方法は確立していません。
 
 オルソケラトロジーとは、
角膜の中央部を平坦化する特殊な
ハードコンタクトレンズを毎晩就寝中に装用し角膜にくせ付けをすることにより、日中レンズを外しても遠くを見る時の
ピントの位置を網膜上に合わせる近視矯正法です。日中裸眼で生活できるメリットのほかに、近年国内外の病院から、通常の眼鏡やコンタクトレンズによる矯正法と比較して子供の眼軸長伸展(=近視進行)を抑制することが報告されていますWalline JJ et al. Br J Ophthalmol. 2009Hiraoka T et al. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2012近視進行を抑制する理由として、オルソケラトロジーでは、角膜の中央部のみを平坦化するので、周辺部のピントの位置が近視寄りのままであるためと考えられています。
   

 1%アトロピン点眼薬は、現在最も強い近視進行抑制効果があると認められていますが
散瞳作用による羞明(まぶしい)、調節麻痺作用による近見障害(近くが見づらい)などの副作用が強く日常点眼には適しませんWalline JJ et al. Cochrane Database Syst Rev. 2011。しかし最近、0.01%アトロピン点眼薬でも1%には劣るものの近視進行抑制効果が認められ、羞明、近見障害がなく日常点眼が可能であることが報告されましたChia A et al. Ophthalmology. 2012)。以前アトロピンは強力な調節麻痺作用を介して近視進行を抑制すると考えられていましたが、近見障害を認めないほど低濃度にしても効果を認める理由として、現在ではアトロピンが眼軸長伸展作用のあるムスカリン受容体を直接ブロックするためと考えられています。

 
 この研究の目的は、
作用機序が異なるオルソケラトロジーと0.01%アトロピン点眼薬の併用治療により、単独での治療よりも強い近視進行抑制効果が認められるかについて調査し、将来の強度近視への進行を予防する治療方法の確立に役立てることです。

この近視抑制研究の
協力施設は、こちら
プロトコル
は、
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実用可能かつ最強の近視進行抑制法は、こちら
UMIN 臨床試験登録情報
は、
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をご覧ください。


この近視抑制研究にご興味のある方は、下記の研究責任者までご連絡ください。

自治医科大学附属さいたま医療センター眼科

講師 木下 望

E-mail nozomik@omiya.jichi.ac.jp


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