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2019/09/20

東京都立青山高等学校第73回外苑祭雑感(3)

Tweet ThisSend to Facebook | by suzumura

8月31日(土)、9月1日(日)に行われた東京都立青山高等学校の第73回外苑祭について、これまでに来場者数の推移及び印象深い外装を手掛かりとした雑感を本欄でお伝えました[1],[2]。


そこで、今回は、外苑祭に参加した各学級が教室に施した外装の全体的な傾向と今後の展望についての雑感をご紹介いたします。


第73回外苑祭の外装から分かる明らかな事実は、ステンドグラス様の意匠が完全に定着するとともに、一つの頂点が示されたということです。


2016年の第70回外苑祭で3年5組がステンドグラスを基調に豆電球を組み合わせた外装を用いたことに始まるステンドグラス様の意匠は、第73回において1年1組が利用したことで学年の制約を超えたことが示されました。


また、物語の筋立ての上で不可欠となる演目だけでなく、内容のいかんにかかわらず採用されていることは、外苑祭の外装における一つの重要な表現方法としてステンドグラス様の意匠が定着したことを推察させます。


何より、3年1・3組連合が従来のフィルムと銀紙の代わりにクリアファイルにガラス絵の具を用い、ステンドグラスの質感により近い表現を成し遂げたことは、外苑祭の外装の技法に新生面をもたらしたと言えるでしょう。


作業の労力という点では従来の手法に比べて負担が増すものの、視覚的な効果がより一層高まることを考えれば、今後、ガラス絵の具を用いる技法はステンドグラス様の意匠のあり方の基準となる可能性が推察されます。


さらに、現在の外苑祭では各学級が来場者用の入り口の前にマット代わりに雑巾を設置しています。


これまで、どのクラスも茶や黒のガムテープで雑巾を固定してたものの、今回、2クラスが半透明の養生テープを利用していました。


確かに、ガムテープか養生テープかの違いは何気ないように思われます。


しかし、ガムテープによる固定がかえって雑巾の存在を際立たせるのに対して、半透明の養生テープは視覚的に違和感を覚えないという点で、従来とは異なる効果が得られることが示唆されました。


その意味で、外苑祭の外装は今後も新たな側面を切り拓き、われわれの想像を上回る発展を示すと考えられます。


それだけに、これからの動向がより一層興味深く思われるところです。


[1]鈴村裕輔, 東京都立青山高等学校第73回外苑祭雑感(1). 2019年9月3日, https://researchmap.jp/jolo9d71a-18602/#_18602.
[2]鈴村裕輔, 東京都立青山高等学校第73回外苑祭雑感(2). 2019年9月10日, https://researchmap.jp/jo53hlykj-18602/#_18602.


<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the 73rd Gaien Festival of Tokyo Metropolitan Aoyama High School (III) (Yusuke Suzumura)


The 73rd Gaien Festival of Tokyo Metropolitan Aoyama High School was held 31st August and 1st September 2019. In this article I wrote about my miscellaneous impressions of Gaien Festival.


 


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