2010年7月
日常検査におけるInstant-fMRIの初期検討
北海道放射線技術雑誌
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- 巻
- 70
- 号
- 70
- 開始ページ
- 7
- 終了ページ
- 12
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)日本放射線技術学会-北海道支部
従来法に改良を加え、検査の負担が少なく検査時間を短縮した、日常検査にも簡便に用いる事が目的の「Instant-fMRI」を考案した。言語優位半球の同定を目的とした検査に使用するための初期検討を行った。健常人10例を対象とした。従来法では全例、Instant-fMRIでは9例で明瞭な賦活をとらえることができ、言語優位半球を同定することができた。Instant-fMRIでは1例のみ左右の賦活に差異がみられず同定不能と判断した場合を除き、従来法と同等の結果が得られた。脳腫瘍患者では、Instant-fMRIにより全症例において言語優位半球の同定が可能であった。Instant-fMRIではタスクの失敗等もなく、全症例において検査可能であった。従来法ではブロックデザインでのタスク開始領域で信号値が遅れて上昇を始めているが、Instant-fMRIでは信号値がタスク開始領域に入ると同時に上昇した。
- ID情報
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- ISSN : 0912-0327
- 医中誌Web ID : 2011224922
- J-Global ID : 201002243981598825