我が国の海洋資源開発において、セミサブ浮体の開発は重要な要素である。その際、係留設計や安全性確保の観点から浮体のVIM（渦励起動揺）を十分に把握する必要があるが、現状、模型試験を行う以外、推定・評価する手段がない。さらにVIMを引き起こす流れの剥離現象は、模型スケールに依存するため、模型尺度影響（レイノルズ数影響）についても十分配慮する必要がある。そこで、大型、小型および様々な形状の模型を使ったVIM計測試験を実施することで、VIM現象とレイノルズ数の関係を明らかにすると共に、セミサブ浮体等を対象としてそれらの影響を考慮したVIM評価手法を提案した。