2011年 - 2013年
構音の聴覚帰還制御特性の解明と脳内機構の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、開ループで音声の聴覚帰還制御特性を測定する方法を開発し、数百ms以上の潜時の応答も正確に測定することが可能になった。早い応答の利得は基本周波数F0に依存して上昇したが、吃音者では上昇しない者が多かった。F0の聴覚帰還制御は3つの異なる潜時の応答の合成でほぼ説明でき、注意の影響が成分ごとに違っていた。第1ホルマントの周波数ステップへの応答は、追従方向と補償方向に分かれた。応答の最も早い潜時は数百msであるが、2秒以上後にも応答が認められ、開ループによる解析が必要であることが示された。単語発話時の脳機能計測では、fMRIだけでなく、NIRSによっても吃音者と非吃音者で差が認められた。
- ID情報
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- 課題番号 : 23592543