論文

2017年1月

退院時Body Mass Indexが予後良好の指標であった神経性無食欲症の1例

精神医学
  • 佐々木 順
  • ,
  • 松原 敏郎
  • ,
  • 渡邉 義文

59
1
開始ページ
85
終了ページ
89
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11477/mf.1405205307
出版者・発行元
(株)医学書院

神経性無食欲症による低体重は身体機能を低下させ,患者のQOLを著しく阻害するが,入院治療によりどの程度まで体重を回復させれば予後が良いかは不明である。今回我々は20年以上前に発病し,低体重で退院後,再入院を繰り返していた神経性無食欲症の女性において,既報を参考に退院体重をBody Mass Index 17に定め,行動療法を施行したところ,退院後,就労に結びつくなど良好な経過をたどった。退院後の予後指標として退院時体重が想定できると,治療者と患者家族が目標設定をしやすく,再入院を防いで患者の生活の質を上げることにつながり,臨床的に有用であると思われたため,臨床経過を示すとともに文献的考察を交え報告する。(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11477/mf.1405205307
ID情報
  • DOI : 10.11477/mf.1405205307
  • ISSN : 0488-1281
  • 医中誌Web ID : 2017087151

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