原子力事故後の自動車避難に関する外部被ばく低減効果の評価
日本原子力学会2017年秋の大会
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- 開催年月日
- 2017年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 札幌
- 国・地域
- 日本
原子力事故時の$\gamma$線に対する自動車の外部被ばく低減効果を評価するため、自動車モデルを開発した。被ばく低減効果は、被ばく低減係数(DRF)を用いて評価することとし、自動車外部(地表面から1m上部)での空間線量率に対する自動車内部(座席面から15cm上部)の空間線量率の比としてDRFを定義した。自動車モデルの妥当性を検証するため、福島事故後の汚染地域において自動車内外の空間線量率を実測してDRFを評価した。モデルによるDRFと実測によるDRFとを比較したところ、両者はよく一致しており、モデルの妥当性を確認することができた。このモデルを使って日本の自家用車4車種(重量800-1930kg)のDRFを評価したところ、$^{137}$Csからのグランドシャインに対して0.59-0.73、0.4-1.5MeVのクラウドシャインに対して0.66-0.88となった。また、バスの中央客席においては、グランドシャイン($^{137}$Cs)とクラウドシャイン(0.4-1.5MeV)に対するDRFはそれぞれ0.45-0.47及び0.69-0.87となった。