2019年4月 - 2022年3月
日本海拡大期の回転運動と断層運動,沈降運動,火山活動の相互関係解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究は,棚倉断層沿いに形成された新生代の棚倉堆積盆を対象とし,日本海拡大期の回転運動と断層運動,火山活動,沈降運動の相互関係解明を行うものである.具体的には,野外地質調査と古地磁気・岩石磁気測定,放射年代測定を行う.得られたデータから(1)棚倉堆積盆を埋積した地層の高精度な層序を構築する.その上で,(2)棚倉堆積盆における回転運動の時期と回転量などを解明する.また,本研究の成果とこれまでの研究代表者の成果を組み合わせ,(3)棚倉堆積盆における回転運動と棚倉断層の運動,火山活動,沈降運動の関係を検討する.
研究3年目は,前年度までの野外調査による地質データに基づき,特に古地磁気分析用の試料採取に専念した.前年度までの古地磁気分析の結果,一部の層準では古地磁気方位を記録する有用な磁性鉱物があまり含まれていないことが判明していた.そのため,改めて古地磁気分析をするための追加の試料採取である.採取した試料の古地磁気分析は順次進めているところである.その他,古応力解析のための小断層や岩脈,石英脈のデータを収集し,その解析を実施した.
本研究では,研究初年度に層序構築とそれに基づく成果(比較的短い期間の間に,多様な変化を辿ったことが推定されたこと)をJournal of Asian Earth Sciences誌に公表済みである.研究3年目の昨年度には,棚倉堆積盆形成開示時期に相当する1700万年前頃の応力場を地質学雑誌に公表した.
研究3年目は,前年度までの野外調査による地質データに基づき,特に古地磁気分析用の試料採取に専念した.前年度までの古地磁気分析の結果,一部の層準では古地磁気方位を記録する有用な磁性鉱物があまり含まれていないことが判明していた.そのため,改めて古地磁気分析をするための追加の試料採取である.採取した試料の古地磁気分析は順次進めているところである.その他,古応力解析のための小断層や岩脈,石英脈のデータを収集し,その解析を実施した.
本研究では,研究初年度に層序構築とそれに基づく成果(比較的短い期間の間に,多様な変化を辿ったことが推定されたこと)をJournal of Asian Earth Sciences誌に公表済みである.研究3年目の昨年度には,棚倉堆積盆形成開示時期に相当する1700万年前頃の応力場を地質学雑誌に公表した.
- ID情報
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- 課題番号 : 19K14822
- 体系的課題番号 : JP19K14822
この研究課題の成果一覧
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MISC
1-
GSJ地質ニュース 12(9) 251-254 2023年9月 筆頭著者最終著者責任著者
メディア報道
3-
日刊工業新聞 2023年6月 新聞・雑誌
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茨城新聞クロスアイ 2023年6月 インターネットメディア
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茨城新聞 2023年6月 新聞・雑誌