2018年1月10日
退院後のADLに関連する予測因子の探索 急性感染症で入院した高齢患者を対象にした前向き観察研究
高齢者ケアリング学研究会誌
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- 巻
- 8
- 号
- 2
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 10
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本高齢者ケアリング学研究会
【目的】急性感染症で入院した高齢患者を対象に退院後のADL予後予測要因を明らかにすることを目的とした。【方法】急性感染症で入院した65歳以上の患者のうち、入院2週間前と比較して退院時にADL低下を認めた者を解析対象とした。データ収集は、リハビリテーション開始時(基本情報・入院前ADL等の収集)・退院時(身体機能等の評価)・退院後6ヵ月時(生活状況等の収集)の3時点で行った。対象者のうち、退院後6ヵ月時点のADLが、入院2週間前と同等まで回復した場合を「ADL回復群」、そうでない場合を「ADL低下群」と定義し、ADL回復を予測する要因を検討した。【結果】対象者(74例)の平均年齢は83.4±6.0歳、女性が43例(58.1%)であった。また、74例のうち40例(54.1%)が「ADL回復群」であり、その予測要因は、「退院時の下肢機能が高い」であった。【結論】退院時の下肢機能が高く保たれていることは、退院後のADL自立度に影響する可能性が考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2185-6753