2013年4月 - 2015年3月
光第二高調波を用いた微小管構造の動的平衡の可視化
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
レーザー走査型光第二高調波(SHG)顕微鏡を用いて、液中の微小管を非染色で観察した。計測におけるノイズ源を可能な限り除去し、試験管内の再構成系および細胞内の単一微小管を鮮明に可視化できる感度を達成した。また、GTPアナログであるGMPCPP状態およびGDP-taxol状態の微小管に対して、それぞれSHG強度の偏光依存性を計測し、微小管のもつ分極状態と関連するSHGテンソルの解析を行った。その結果、2つの状態間で有意差が見出され、GTP加水分解前後で微小管構造が変化することを示す結果を得た。この結果は、過去に発表されたクライオ電子顕微鏡による構造解析の結果と一致する。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 25871144
- 体系的課題番号 : JP25871144