2016年11月
J-PARC 3GeVシンクロトロンビームコリメータの故障事象
Proceedings of 13th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット)
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 開始ページ
- 314
- 終了ページ
- 318
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
2007年のRCSの運転開始以後、ビームコリメータではこれまで不具合は起きていなかったが、2016年4月の保守作業時に真空漏れが発生した。ビームコリメータはその機能の上から、非常に放射化することが予想されていたため、真空フランジを遠隔から着脱するためのリモートクランプシステムをはじめとして、作業中の被ばく量を低減するための準備がなされていた。そのため、今回故障が発生してから代わりのダクトへの入れ替えを行うに際して、ビームが直接当たるコリメータ本体では40mSv/hという非常に高い表面線量が測定されたにも関わらず、作業者の被ばく線量は最大でも60マイクロSvに抑えることに成功した。本発表では、コリメータの故障から復旧までの状況について報告する。