家田 淳一

J-GLOBALへ         更新日: 19/01/07 11:35
 
アバター
研究者氏名
家田 淳一
 
イエダ ジュンイチ
URL
http://asrc.jaea.go.jp/soshiki/gr/spinenergy/ieda/index.html
所属
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
部署
原子力科学研究部門 原子力科学研究所 先端基礎研究センター
職名
研究主幹
学位
理学博士(東京大学大学院)
その他の所属
SPICE, Johannes Gutenberg Universität Mainz
ORCID ID
0000-0001-6069-8533

プロフィール

スピントロニクスの理論研究を、実験グループと共同で行っています。
磁壁の電流駆動(特にクリープ現象)、スピン起電力(磁化ダイナミクスからの電力生成)、スピンメカトロニクス(力学作用によるスピン流生成)が主な課題です。スピントロニクスは、国内に世界をリードする研究室がたくさんあり、基礎的な(=未来の教科書に載る)発見と役に立つ応用が現在も立て続けに報告されるなど、とてもやりがいがある分野です。
大学院時代は、故和達三樹先生の研究室で、可解模型に興味を持って研究をしました。(運良く)ボース・アインシュタイン凝縮体における多成分ソリトンの厳密解を見つけてドクターをもらいました。

研究分野

 
 

経歴

 
2018年7月
 - 
現在
日本原子力研究開発機構 先端基礎研究センター 研究主幹
 
2013年7月
 - 
2018年6月
日本原子力研究開発機構 先端基礎研究センター 研究副主幹
 
2010年4月
 - 
2013年6月
日本原子力研究開発機構 先端基礎研究センター 研究員
 
2007年7月
 - 
2010年3月
東北大学 金属材料研究所 助教
 
2005年4月
 - 
2007年6月
科学技術振興機構 戦略的創造事業 博士研究員
 

学歴

 
 
 - 
2002年
東京大学 理学系研究科 物理学専攻
 
 
 - 
2005年
東京大学 理学系研究科 物理学専攻
 
 
 - 
2000年
東京大学 理学部 物理学科
 

委員歴

 
2018年4月
 - 
現在
公益財団法人新世代研究所  スピントロニクス研究会委員
 
2017年4月
 - 
現在
一般社団法人日本物理学会  JPSJ編集委員
 
2013年10月
 - 
2014年9月
一般社団法人日本物理学会  領域3(磁性・磁気共鳴)運営委員会
 

受賞

 
2016年4月
文部科学省 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者省 ナノ磁性体による磁気エネルギー利用法の理論研究
 
本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象とする。
 
(独)日本原子力研究開発機構 平成 23 年度理事長表彰「研究開発功績賞」 スピンゼーベック効果の理論の構築
受賞者: 安立 裕人、家田 淳一、Bo Gu
 

論文

 
小山 知弘, 仲谷 栄伸, 家田 淳一, 千葉 大地
Science Advances   4 eaav0265   2018年12月
Copyright © 2018 The Authors. We show that the electric field (EF) can control the domain wall (DW) velocity in a Pt/Co/Pd asymmetric structure. With the application of a gate voltage, a substantial change in DW velocity up to 50 m/s is observed, ...
家田 淳一;Barnes, S. E.*;前川 禎通
Journal of the Physical Society of Japan   87(5) 053703\_1-053703\_4   2018年5月   [査読有り]
山根 結太*;家田 淳一;Sinova, J.*
Physical Review B   94(5) 054409\_1-054409\_8   2016年8月   [査読有り]
反強磁性体におけるスピントランスファートルクの理論を定式化し、交換相互作用エネルギーが磁気副格子間の電子ダイナミクスの運動エネルギーに対して大きい場合と小さい場合の両者を取り扱う。本理論により、反強磁性体におけるスピントランスファートルクの効率が明確に定義された物質パラメータを用いて自然に導入される。この結果、電流は交換相互作用が相対的に大きな場合は反強磁性秩序関数と、逆に小さな場合は副格子傾斜磁化と、それぞれより強く結合することが判明した。またこの効果は、電流存在下での反強磁性スピン波分...
山根 結太*;家田 淳一;Sinova, J.*
Physical Review B   93(18) 180408\_1-180408\_5   2016年5月   [査読有り]
高橋 遼*;松尾 衛;小野 正雄;針井 一哉;中堂 博之;岡安 悟;家田 淳一;高橋 三郎*;前川 禎通;齊藤 英治
Nature Physics   12 52-56   2016年1月   [査読有り]
小野 正雄;中堂 博之;針井 一哉;岡安 悟;松尾 衛;家田 淳一;高橋 遼*;前川 禎通;齊藤 英治
Physical Review B   92(17) 174424\_1-174424\_4   2015年11月   [査読有り]
松尾 衛;家田 淳一;前川 禎通
Frontiers in Physics (Internet)   3 54\_1-54\_10   2015年7月   [査読有り]
白 怜士*;田代 隆治*;中山 裕康*;家田 淳一;圓谷 志郎;境 誠司;安藤 和也*
Applied Physics Express   8(7) 073009\_1-073009\_3   2015年7月   [査読有り]
NiTexFeTex/Pt二重層の境界面に、単層グラフェン(SLG)を挿入するとスピンポンピングが強力に抑制されることを見いだした。NiTexFeTex/Pt二重層におけるスピンポンピングは、強磁性層の磁化緩和を促進させる。このことは、強磁性共鳴線幅のマイクロ波周波数依存性により定量的に評価される。我々は、このスピンポンピングによる磁化緩和の促進が、NiTexFeTex/SLG/Pt三重層において消失することを示す。本成果は、単一原子層によっ...
深見 俊輔*;家田 淳一;大野 英男*
Physical Review B   91(23) 235401\_1-235401\_7   2015年6月   [査読有り]
コバルト・ニッケル多層膜によって形成されたナノ細線における磁壁の熱安定性を調査し、その熱安定性を支配する有効体積の解析を行う。ある臨界細線幅以上では磁壁のピン留め脱出が部分体積の励起によって開始されること、またその臨界幅は細線厚みに依存することを見出した。これらの観測結果は、磁壁ピン留め脱出の臨界電流値の分布とも整合しており、ゼーマンエネルギーと弾性エネルギーのバランスを考慮することで定性的に記述できる。
針井 一哉;中堂 博之;小野 正雄;松尾 衛;家田 淳一;岡安 悟;前川 禎通;齊藤 英治
Japanese Journal of Applied Physics   54(5) 050302\_1-050302\_3   2015年5月   [査読有り]

Misc

 
家田 淳一
基礎科学ノート = Notes on basic science : 未知への探究 : quest for the future   21(1) 9-12   2013年12月
変調磁性細線を用いたDC磁場によるACスピン起電力生成
家田 淳一;山根 結太*;前川 禎通
日本物理学会2012年秋季大会(物性)      2012年9月
スピン起電力は、スピン流物性の新しい研究課題である。通常スピン起電力の生成には、外部磁場により非一様磁化構造の運動を引き起こす必要がある。例えば、磁性細線中の磁壁移動によってDC磁場からDCスピン起電力を生成することができる。また、くし形の強磁性薄膜における強磁性共鳴ではAC磁場からDCスピン起電力が得られ、磁気ディスクの磁気渦の場合はAC磁場からACスピン起電力が得られている。本講演では、周期的に細線幅を変調した強磁性細線中の磁壁移動を用いて、これまでに実現されていなかった「DC磁場によ...
深谷有喜, ZHANG H. J., 前川雅樹, 望月出海, 関剛斎, 高梨弘毅, 吉野達郎, 齊藤英治, 齊藤英治, 家田淳一, 前川禎通, 河裾厚男
日本物理学会講演概要集   67(2) 432   2012年8月
家田淳一, 安藤和也, 山根結太
村田学術振興財団年報   (25) 280-286   2011年12月
巨大磁気抵抗効果(GMR)からトンネル磁気抵抗効果(TMR)へ
前川 禎通;家田 淳一
日本物理学会誌   65(5) 324-330   2010年5月   [査読有り]
数原子層の厚さの強磁性金属と非磁性金属を交互に積み重ねた金属多層膜では磁界により電気抵抗が大きく変化する。1988年に発見された、この現象、巨大磁気抵抗効果(GMR)は磁性と電気伝導のさまざまな問題を提起するとともに、スピンエレクトロニクス(スピントロニクス)と呼ばれるナノテクノロジーの新分野を生み出した。そして、現在、数原子層の絶縁体を強磁性金属ではさんで得られるトンネル素子の磁気抵抗効果(TMR)がより大きな基礎及び応用の分野へと発展している。さらに、これらの研究はナノメートル領域での...

書籍等出版物

 
Spin Current 2nd Ed.
家田 淳一 (担当:分担執筆, 範囲:Ch.7 Spinmotive force)
Oxford Univ. Press   2017年11月   ISBN:978-0198787075
Since the discovery of the giant magnetoresistance (GMR) effect in magnetic multilayers in 1988, a new branch of physics and technology, called spin-electronics or spintronics, has emerged, where the flow of electrical charge as well as the flow o...
Nonlinear Dynamics
InTech   2010年   ISBN:978-953-7619-61-9

講演・口頭発表等

 
界面ラシュバ効果による磁気異方性の磁性膜厚依存性
家田 淳一
日本物理学会2018年秋季大会(物性)   2018年9月   日本物理学会
反転対称性の破れにより磁性薄膜界面にはラシュバスピン軌道相互作用が生じる。このラシュバ効果により磁性薄膜に磁気異方性が導かれることを(反)強磁性薄膜に対応した2次元モデルにより示した。本講演では、モデルを3次元に拡張し、ラシュバ効果起源の磁気異方性が磁性薄膜の厚みにどのように依存するか、磁性薄膜の接する両界面の効果の競合にも注目して理論的に解析する。
家田 淳一;Barnes, S. E.*;前川 禎通
9th Joint European Magnetic Symposia Conference (JEMS 2018)   2018年9月   
スピントロニクスによるマイクロ発電 [招待有り]
家田 淳一
International Conference on Condensed Matter Physics   2017年11月   インド統計学研究所
スピントロニクスは、凝縮系における電子の電荷とスピンの自由度を利用して、基礎研究と技術応用の両面において新しい展開を生み出すことを目的としている。スピン軌道相互作用、および伝導電子と磁気モーメントの交換相互作用が協働することで、スピン流の生成、制御、検出を可能とするような新現象が次々に生み出されている。本講演において、スピン流に基づくマイクロ発電の新手法について我々の取り組みを紹介する。
電子スピンを用いた反強磁性磁化制御 [招待有り]
家田 淳一;山根 結太*;Jairo, S.*;前川 禎通
応用物理学会スピントロニクス研究会/日本磁気学会スピンエレクトロニクス専門研究会共同主催研究会「反強磁性スピントロニクスの新展開」   2017年11月   応用物理学会、日本磁気学会
近年、反強磁性体を用いたスピントロニクスの研究が注目されており、その物理の解明と素子への応用が期待されている。今回は、反強磁性体における磁化制御・ダイナミクスや、輸送現象、回路応用などの研究に焦点を当てて最新の研究内容を紹介する。
反強磁性体におけるラシュバ磁気異方性
家田 淳一;前川 禎通
平成29年度スピン変換研究会   2017年9月   
反転対称性の破れた反強磁性体における磁気異方性を研究する。磁気異方性は、反強磁性秩序パラメータの方向を定める因子であり、その理解と制御は磁気デバイス開発においてあらゆる外部雑音に対する耐性を得る上で大変重要である。また、大きな磁気異方性エネルギーは、強磁性・反強磁性接合における交換バイアスを増強する上でも有利に働くことが知られている。本研究では、反強磁性体の二つの典型的な格子模型を用いてラシュバスピン軌道相互作用RSOと磁気交換相互作用の競合の結果生じる磁気異方性エネルギーを求める。一つ目...
反強磁性体におけるラシュバ効果による磁気異方性
家田 淳一;前川 禎通
日本物理学会2017年秋季大会(物性)   2017年9月   
近年、反強磁性体を舞台としたスピントロニクス現象に注目が集まっている。2014年、我々は強磁性体薄膜においてラシュバスピン軌道相互作用が磁気交換相互作用との競合により磁気異方性を生み出すメカニズムを提出した。今回その理論を、ラシュバスピン軌道相互作用を伴う反強磁性体に拡張する。具体的には、2つの副格子に反強磁性的秩序を持つ格子上の最近接間を飛び移る伝導電子スピンが、オンサイトの交換相互作用と、(a)最近接間、または(b)次近接間にそれぞれ同符号と異符号のラシュバ相互作用を感じる2種類の格子...
(反)強磁性テクスチャーにおけるスピン起電力
家田 淳一;前川 禎通
CEMS-QPEC Symposium on Emergent Quantum Materials   2017年1月   
磁気伝導体におけるスピン流と電圧発生を担う新しい概念であるスピン起点力(SMF)の概要を提示する。この効果は、伝導電子スピンと磁化との間の交換相互作用によって媒介されており、スピン移行トルク(STT)と同じ起源を持つ。STTはスピンと磁化の間の角運動量伝達を担っているが、SMFはシステム内のエネルギー伝達を可能にし、将来のスピントロニクスにおけるエネルギー管理に重要な貢献をもたらす。
希土類金属におけるバーネット効果
緒方 裕大;中堂 博之;小野 正雄;針井 一哉;松尾 衛;家田 淳一;岡安 悟;前川 禎通;齊藤 英治
International Workshop on Nano-Spin Conversion Science and Quantum Spin Dynamics (NSCS-QSD 2016)   2016年10月   
反強磁性ダイナミクスによるスピン起電力
家田 淳一;山根 結太*;Sinova, J.*
日本物理学会2016年秋季大会(物性)   2016年9月   
近年、反強磁性体を舞台としたスピントロニクス現象に注目が集まっている。特に、反強磁性ダイナミクスの電気的制御と検出という観点から、スピントルクやスピン起電力など、これまで強磁性体において確立し主要な役割を担っていた概念の再検討が重要な課題となる。理論的にも既にいくつかのアプローチが提案されているが、未だ十分なコンセンサスが得られてはいない。本研究では、反強磁性磁気構造のダイナミクスによるスピン起電力を理論的に検討する。先行研究において考慮されていなかった、副格子磁化の傾角性(有限の磁化の存...
金属反強磁性網目構造におけるスピン伝導; 副格子間混合とs-d交換相互作用の競合
家田 淳一;山根 結太*;Sinova, J.*
9th International Conference on Physics and Applications of Spin-Related Phenomena in Solids (PASPS-9)   2016年8月   
近年、反強磁性物質が技術応用上の興味を集めている。ここで、反強磁性金属におけるスピン伝導を理解するうえでは強磁性体ベースのスピントロニクスで重要な役割を果たしていたs-d交換相互作用に加え、副格子の自由度を考慮する必要がある。本講演では、それらを考慮することで、反強磁性磁壁の運動や反強磁性共鳴により電圧生成が可能であることを理論的に明らかにする。この結果は、反強磁性体の運動を電気的に検出する新しい手法を提供するため、今後の反強磁性スピントロニクスの展開において重要な役割を果たすことが期待さ...
回転NMRにおけるBerry位相効果
針井 一哉;松尾 衛;中堂 博之;小野 正雄;家田 淳一;岡安 悟;前川 禎通;齊藤 英治
2016年(平成27年)第63回応用物理学会春季学術講演会   2016年3月   
力学的回転とスピン角運動量の間の基本的な相互作用であるスピン-回転相互作用について近年、測定系を回転させながら行った核磁気共鳴によってその直接観測が成功した。加えて、回転軸を外部磁場から傾けると、測定系に時間変化する磁場がかかることによってBerry位相と呼ばれる量が生じ、核磁気共鳴スペクトルに影響することがわかった。今回、このBerry位相効果に、従来知られている計算から得られる寄与だけでなく、励起の行列要素を通じた新しい寄与が含まれることがわかったので、これを実験と合わせて報告する。
常磁性バーネット効果の観測と装置開発
緒方 裕大;中堂 博之;小野 正雄;針井 一哉;松尾 衛;家田 淳一;岡安 悟;前川 禎通;齊藤 英治
日本物理学会第71回年次大会   2016年3月   
近年、電子スピン角運動量と力学的な角運動量の相互作用を利用したスピンメカトロニクスの研究が注目を浴びている。我々の研究グループによって、流体の局所的な回転運動からスピン流を生成する実験が成功し、表面弾性波による固体中の局所回転運動からも交流スピン流が生成する理論が提案されている。これらの中心原理となっているのが、回転運動によって生じる有効磁場(バーネット磁場)である。力学回転とスピンの相互作用は古くから行われており、1915年のアインシュタイン-ド・ハース効果とバーネット効果が知られている...
回転核四重極共鳴法におけるベリー位相
中堂 博之;松尾 衛;針井 一哉;家田 淳一;前川 禎通;齊藤 英治
日本物理学会第71回年次大会   2016年3月   
バーネット効果は物体が回転によって磁化する現象であり、その起源は回転座標系上で生じるバーネット磁場である。試料と信号検出器(コイル)を同時に回転することで回転座標系におけるNMR測定を可能とする装置を開発し、NMR法を用いてバーネット磁場を測定してきた。試料とコイルの間に相対回転運動がある場合には回転ドップラー効果が生じることも示した。前回の発表では試料とコイルを同時に回転させてNQR測定を行い、バーネット磁場によって共鳴線が3本に分裂することを示し、また、コイルだけを回転させる測定では回...
松尾 衛, 中堂 博之, 針井 一哉, 家田 淳一, 齊藤 英治, 前川 禎通
日本物理学会講演概要集   2016年   
力学的スピン流生成
針井 一哉;松尾 衛;高橋 遼;小野 正雄;家田 淳一;中堂 博之;岡安 悟;前川 禎通;齊藤 英治
International Conference on Small Science 2015 (ICSS 2015)   2015年11月   
スピンの流れであるスピン流はスピントロニクス領域において鍵となる概念である。スピン流は磁化、光、電流などの間の角運動量変換を用いて生成される。しかし、力学的な回転による角運動量は現在までスピン流生成に有効活用されてこなかった。この発表において我々は、スピン角運動量と回転の間の基本的な相互作用であるスピン回転相互作用に基づいた、力学的手法によるスピン流生成について、実験・理論両面での最近の結果を報告する。
家田 淳一
29th REIMEI and ERATO-SQR Workshop on Spin Orbit Coupling and Spin Mechanics   2015年10月   SPICE JGU Mainz
回転核磁気共鳴における普遍スペクトル構造
針井 一哉;中堂 博之;大沼 悠一*;小野 正雄;家田 淳一;岡安 悟;松尾 衛;前川 禎通;齊藤 英治
日本物理学会2015年秋季大会(物性)   2015年9月   
試料と測定コイルを回転させながら測定した核磁気共鳴について、核スピンの異なる核種におけるスペクトルを報告する。スペクトルは回転軸と測定コイルの角度のみに依存し、核スピンの大きさにはよらない。スペクトルピーク位置と強度の振る舞いは動的磁化率の計算からよく説明され、ベリー位相を用いた計算とも一致していることを示す。
NQR測定法を用いたバーネット効果と回転ドップラー効果の観測
中堂 博之;針井 一哉;松尾 衛;家田 淳一;小野 正雄;安岡 弘志;前川 禎通;齊藤 英治
日本物理学会2015年秋季大会(物性)   2015年9月   
回転する物体内部の粒子に作用する有効磁場(バーネット磁場)と、信号検出器(コイル)と回転する試料との相対運動によって生じる回転ドップラー効果を核四重極共鳴(NQR)法を用いて測定した結果について報告する。核四重極共鳴とは、核スピンI=1以上の原子核がもつ電気四重極能率と、核周辺の電荷が作る電場勾配との相互作用によって分裂した核スピンのエネルギー準位を用いた共鳴手法であり、このため外部磁場は不要である。我々はこれまでに、新規開発した回転コイル法を用いた核磁気共鳴(NMR)法によってバーネット...
強磁性超薄膜におけるラシュバスピン軌道相互作用に誘起された垂直磁気異方性の理論
家田 淳一;Barnes, S. E.*;前川 禎通
22nd International Colloquium on Magnetic Films and Surfaces (ICMFS 2015)   2015年7月   
ラシュバスピン軌道相互作用と単一バンドストーナー模型に基づき、垂直磁気異方性の存在の証明とその電界制御に関する簡便な解析理論を展開する。そこではラシュバスピン軌道磁場と電子相関を反映した交換相互作用の競合が重要となる。この理論によれば、強磁性/非磁性金属界面や強磁性体/絶縁体界面に存在する界面電界Texにより非常に大きな磁気異方性が生じ、さらに付加的な外部電界Texにより変調可能であることが示される。この結果、バンド構造のラシュバ分裂は$...
ラシュバスピン軌道相互作用により誘起された垂直磁気異方性 [招待有り]
家田 淳一
9th of the annual ISSP International Workshop/Symposium on New Perspectives in Spintronic and Mesoscopic Physics (NPSMP 2015)   2015年6月   東京大学物性研究所
強磁性/非磁性界面におけるラシュバ効果が界面磁気異方性を導くことを理論的に明らかにする。ラシュバ効果単独では、磁化は界面に平行な配置が安定であるが、強磁性体における交換相互作用と競合することによって面直磁化配置が安定化する場合がある。本講演では、特に単層グラフェンと強磁性界面に発現するラシュバ効果に注目してその磁気異方性への寄与を考察する。

競争的資金等の研究課題

 
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2016年4月 - 2020年3月    代表者: 家田淳一
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2016年4月 - 2019年3月    代表者: 中堂博之
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2014年4月 - 2017年3月    代表者: 前川禎通
核スピン系を研究対象に物体の回転運動によって生じるベリー位相について核磁気共鳴法(NMR)を主要な実験手法として研究を遂行した。コイル回転NMR法では外部磁場と回転軸が平行の場合には回転由来の有効磁場(バーネット磁場)によって共鳴線はシフトする。ところが平行ではない場合には共鳴線は分裂することを見いだした(K. Harii et al., Japanese Journal of Applied Physics 2015)。これはベリー位相の蓄積とバーネット磁場による協力現象であり、ベリー位...
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2012年4月 - 2016年3月    代表者: 家田淳一
磁壁の運動に伴うスピン起電力に特に注目し応用展開を図った。第一に、スピン起電力の出力安定化に取り組んだ。数値解析により、パーマロイ中の磁壁移動実験で生じるスパイク状電圧ノイズの原因が、磁壁構造変化を伴う非線形ダイナミクスにあることを突き止め、磁気異方性の大きな材料に置換することで10~100倍のスピン起電力が安定生成されることを明らかにした。さらに、ラシュバスピン軌道相互作用による垂直磁気異方性の理論を構築し、外部電界による磁化制御の可能性を指摘した。本成果は、日刊工業新聞、化学工業日報、...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2009年4月 - 2012年3月    代表者: 齊藤英治
モット絶縁体であるYIGもスピンゼーベック効果を示すことがわかった。スピン圧は逆スピンホール効果により電圧に変換できるため、絶縁体中の熱流から電力を取り出す初めての現象である。LPE法で作成した単結晶YIG膜の面内方向に磁場と温度勾配を印加したところ、YIG膜に取り付けたPt薄膜線の両端に電圧が生じた。この電圧は、温度勾配に対して三角関数的振る舞いを示し、温度勾配に比例することが観測され、スピンゼーベック効果の予言と合致する。また、膜面に対して垂直に温度勾配を印加した場合でもこの効果が発現...
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2008年4月 - 2011年3月    代表者: 家田淳一
サブミクロン領域の強磁性体における磁壁の電流駆動に関して、素子表面の乱れの効果のモデル化と時間発展方程式の数値解析、及び強磁性体素子の形状効果とそれによる磁壁運動の制御に関する理論的研究を行い、より効率的な電流誘起磁壁移動を実現するための指針を与える。
文部科学省: 科学研究費補助金(特定領域研究)
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 前川禎通
近年、電子のスピン自由度を用いる、スピンエレクトロニクスが注目を集めている。スピンの流れである「スピン流」はこの中心概念を担っており、その全容の把握が求められている。本研究は、磁化の運動に伴うスピン流の生成と電流との相互変換に関する量子論的基礎を確立し、現象の解明と新機能を有する磁気デバイスの開発を目的とする。
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 前川禎通
近年遷移金属酸化物など強相関電子系のデバイス応用への関心が高まっている。これは、強相関電子系では様々な量子相が競合しているため、外部からの小さな摂動により、秩序相間の移り変わりやそれぞれの相とは全く違った量子現象が現れるからである。例えば、強磁性金属を2つの超伝導体ではさむことにより、強磁性金属中に両超伝導状態(ゼロ状態)とは違った超伝導状態(π状態)が誘超される。このような電子の各自由度の示す性質や秩序がお互いに競合し様々な量子現象が現れる量子競合相の問題では、遷移金属酸化物だけでなく、...
ボース・アインシュタイン凝縮の統計力学的研究
その他の研究制度
研究期間: 2002年 - 2005年
ボース・アインシュタイン凝縮体の物質波ソリトンの研究
その他の研究制度
研究期間: 2003年 - 2005年
磁性ナノ細線における磁壁と電流の理論的研究
JST戦略的創造研究推進制度(研究チーム型) (戦略的基礎研究推進事業:CREST)
研究期間: 2005年 - 2007年
ナノスピンエレクトロニクス・デバイス構築のための基礎理論,特にナノ磁性体における磁性と伝導の交互作用の研究.
スピンメカトロニクスの理論構築
JST戦略的創造研究推進制度(研究チーム型) (戦略的基礎研究推進事業:CREST)
研究期間: 2010年   
力学的な回転からスピン流を生成するための基礎理論を構築し、ナノテクノロジーの新分野を開拓する。

特許

 
齊藤 英治, 高橋 遼, 小野 正雄, 前川 禎通, 松尾 衛, 家田 淳一, 針井 一哉
市村 雅彦, 菅野 量子, 家田 淳一, 前川 禎通
市村 雅彦, 家田 淳一, 前川 禎通
バーンズスチュワート・イー, 前川 禎通, 家田 淳一
バーンズ スチュワート・イー, 前川 禎通, 家田 淳一