ナノ磁気構造に創発するスピン起電力とその応用
東北大学電気通信研究所特別講義
- 開催年月日
- 2020年12月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
- 国・地域
- 日本
強磁性金属中の非一様磁化構造が時間変化すると創発電磁場が生じスピン起電力が得られる。最近、らせん磁性体に交流電流を流すことで得られるスピン起電力が、インダクタとして作用する理論提案がなされごく最近実験的に観測された。この「創発インダクタ」は、コイルによるインダクタとサイズ依存性が異なり、より小さい素子ほど大きな効果が期待される。本講義前半では、スピン起電力のあらましからスピン軌道相互作用の影響までを含む当該テーマの全体像をつかむ。以上を踏まえ、後半では、創発インダクタの解説を行うとともに、スピン軌道相互作用による素子性能の様々な変調効果を紹介する。