共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

第三段階教育における往還的コンピテンシー形成と学位・資格枠組みの研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
19H00622
体系的課題番号
JP19H00622
配分額
(総額)
45,370,000円
(直接経費)
34,900,000円
(間接経費)
10,470,000円

学術と職業との往還を基本とするインターンシップを含む職業統合的学習に焦点をあてて、研究組織全体としてこれまでの先行研究をまとめ課題を確認するため、図書『キャリアを拓く学びと教育』を刊行した。また、Ⅰ班(学修成果とコンピテンシー)では、7つの専門領域において、教育の学修成果と職業のコンピテンシーについて学位・資格レベルごとに「知識」「技能」「態度」「応用」の4次元タキソノミーにもとづく記述語descriptorsのマトリクスを策定した。さらに、ビジネス領域においてその適切性を検討するため、第三段階教育レベルの教育機関の学修成果目標とその卒業生である社会人の卒業時の修得度を、実証的に把握、両者の対応・非対応に関する比較分析を行った。
第Ⅱ班(ステークホルダーとWIL)では、ステークホルダーの職業統合的学習(WIL)への関わりを課題とし、WILを学内で運営する鍵となる大学教員(内部ステークホルダー)を対象としてその経歴と業務、志向性を把握するため、「大学と地域研究会」(科研JP16K04599:研究代表者・稲永由紀(本科研第Ⅱ班長))と共同して、2019年1月~3月にweb調査を企画・実施した。その結果、国公私立の12大学の協力を得て有効回答194サンプルのデータを得た。
第Ⅲ班(制度・政策)では、ドイツ、オーストラリア第三段階教育における職業教育への制度的取り組みについての海外研究者を訪問した外国調査を実施するとともに、ドイツからUlrich Teichler教授を招聘し今後の研究計画について協議した。また、韓国における教育の学修成果と職業のコンピテンシーを繋ぐツールとして有効に活用されている全国職務能力基準(NCS)の普及と課題に焦点をあて、日本の教育界、労働界における関わり方と比較するための日韓セミナーを10月に開催し、研究組織全体としての研究課題の確認を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00622
ID情報
  • 課題番号 : 19H00622
  • 体系的課題番号 : JP19H00622

この研究課題の成果一覧

論文

  9

講演・口頭発表等

  22