基本情報

所属
東京都立大学 大学教育センター プレミアム・カレッジ 特任教授 (名誉教授)
(兼任)都市環境科学研究科 地理環境科学域 客員教授 (名誉教授)
学位
博士(理学)(東京大学)
(BLANK)(The University of Tokyo)

ORCID iD
 https://orcid.org/0000-0003-1551-9326
J-GLOBAL ID
200901079899455375
researchmap会員ID
1000013945

外部リンク

大学院生時代から一貫して,主にアジアモンスーンの気候学の研究に従事してきた。1987年にバングラデシュを襲った大洪水の原因に関する突発災害研究の現地調査ではじめて海外での調査を経験し,バングラデシュ気象局,インド気象局を訪問してのデータ収集活動を行った。日本では得られない現地気象データを利用して,この大洪水の原因がバングラデシュ北東部,北西部および隣接するインド東北部での豪雨が原因であることを解明した。その後,アジアモンスーン地域のほとんどすべての気象局を訪問し,降水量を中心に現地でしか入手できない気候データを入手し,モンスーンに伴う降雨や大気循環の季節変化やその長期変化,極端降水の発生機構,稲作への降雨変動の影響などに関する研究を推進した。1990年代前半には故村上多喜雄ハワイ大学名誉教授との共同研究で,世界で初めて西部北太平洋上にみられる西部北太平洋モンスーン気候(WNPM)の存在を指摘し,大陸上のアジアモンスーンとは異なる海洋上でのモンスーンの季節変化特性を明らかにした。1990年代後半には,世界気候研究計画(WCRP),全球水エネルギー循環エネルギー水循環研究計画(GEWEX)の地域研究計画の1つであるアジアモンスーンエネルギー水循環観測研究計画(GAME)に参加し,熱帯地域研究(GAME-T)の中核的メンバーとして東南アジア域での国際共同研究に本格的に取り組み始めた。現地気象局から自分自身が収集した日降水量データをもとに,インドシナ半島での夏の雨季の開始・終了の地域的様相を明らかにした。またGAME-Tの成果を公益社団法人日本気象学会が刊行している気象研究ノートに「東南アジアのモンスーン気候学」にまとめた。2006-2016年には,GAMEの後継となるモンスーンアジア水文気候研究計画(MAHASRI)を主導し,GEWEX科学先導委員を務めたほか,WCRP全体でのアジアモンスーン研究であるアジアモンスーン年(Asian Monsoon Years 2007-2012)共同議長も務め,国際的なアジアモンスーン研究を推進した。2005-2019年からは海洋研究開発機構のモンスーン観測研究のグループリーダー,チームリーダーを兼務し,特にタイ・ベトナム・フィリピン・インドネシアでの観測研究を推進し,2020-2024年には招聘上席研究員を務めた。アイオワ州立大学のT.C. Chen氏との共同研究を進め,東南アジアの冬季モンスーンに伴う寒波の吹き出しに関係して生じる豪雨の発生機構とその年々変動等を詳細に解明した。また,本務の首都大学東京・東京都立大学(2020年4月に大学名変更)では,東南アジア・南アジアからの留学生をほぼ毎年受け入れて,アジアモンスーンの季節変化,年々変動,極端降水の発現機構とその長期変化,地球温暖化との関係などについての研究を進めた。現地観測データだけでなく,熱帯観測衛星TRMMや全球降水観測計画(GPM)等の衛星観測データの解析も,宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究によって進めている。2000年代後半からは,紙媒体でこれまでの気候変動研究にほとんど活用されてこなかった,第二次世界大戦以前の日本の区内観測所データを皮切りに,モンスーンアジア諸国における植民地時代の古い日降水量データ等をデジタル化する「データレスキュー」に取り組み始めた。2014~2018年度には科研費基盤研究S「過去120年間におけるアジアモンスーン変動の解明」の研究代表者を務め,旧英領インドだった現在のバングラデシュやミャンマー,スペインおよびアメリカ合衆国時代のフィリピン,戦前・戦中期の中国などの日降水量データのデジタル化を進め,長期的なアジアモンスーンの変動解明を進めた。国際的には世界気象機構(WMO)傘下の国際共同研究Atmospheric Reconstruction over the Earth(ACRE)に参加し,2018年11月には,11回目でアジアで初めての開催となった年次会議を,首都大学東京で主催した。2016-2020年には,国際地理学会(International Geographical Union:IGU)の気候学委員会(Commission on Climatology:CoC)委員長を務め,国際地理学会の大会や地域会議でのセッションを数多く主宰した。また国内では「モンスーンアジアのフードと風土」の共同編集者となったのをきっかけに,2017-2020年度には公益社団法人日本地理学会の「モンスーンアジアの風土研究グループ」の代表者として,モンスーンアジアの風土研究にも取り組んだ。


研究キーワード

  3

学歴

  2

主要な論文

  174

MISC

  62

書籍等出版物

  5

講演・口頭発表等

  95

共同研究・競争的資金等の研究課題

  63

社会貢献活動

  1