論文

2016年10月

SFT/HPCの術中迅速免疫細胞化学染色(R-ICC)を用いたSTAT6の有用性についての検討

北海道臨床細胞学会会報
  • 鈴鹿 淳
  • ,
  • 森谷 純
  • ,
  • 竹浪 智子
  • ,
  • 漆戸 万紗那
  • ,
  • 湯澤 明夏
  • ,
  • 木村 太一
  • ,
  • 西原 広史
  • ,
  • 谷野 美智枝
  • ,
  • 田中 伸哉

25
開始ページ
15
終了ページ
18
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
北海道臨床細胞学会

孤在性線維性腫瘍(Solitary fibrous tumor:SFT)/血管周皮腫(Hemangiopericytoma:HPC)は全身に発生するが,脳原発例は再発や転移をきたすことが多く,外科的切除による全摘出が必要となる.しかし,腫瘍の発生部位や細胞形態の類似性により形態診断のみでは髄膜腫との鑑別は難しく,さらに術中迅速診断における鑑別は困難である.近年SFT/HPCにおいてNAB 2-STAT 6融合遺伝子が同定され,免疫組織化学(Immunohistochemistry:IHC)法を用いたSTAT 6の核内陽性像による診断の有用性が報告された.また当教室では電界撹拌により抗原抗体反応を迅速化したrapid immunohistochemistry(R-IHC),rapidimmunocytochemistry(R-ICC)法を用いた免疫染色を実施しており,術中迅速診断での有用性が期待される.今回我々は,SFT/HPC 2症例,髄膜腫16症例の術中迅速検体を使用し,SFT/HPCにおけるR-IHC,R-ICC法を用いたSTAT 6の免疫染色の有用性を検討した.R-IHC,R-ICC法では従来の方法と同様,SFT/HPCにおけるSTAT 6の核内陽性像が認められ,髄膜腫では認められなかった.以上より,SFT/HPCにおいてR-IHC,R-ICC法によるSTAT 6の核内移行の証明は有用であり,脳腫瘍術中迅速診断時の正診率の向上に寄与すると考えられた.(著者抄録)

リンク情報
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http://ci.nii.ac.jp/naid/40021056356
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