論文

査読有り
2016年6月

加速器BNCTにおける耐放射性中性子検出器の特性評価

Journal of Radiation Protection and Research
  • 中村 剛実
  • ,
  • 坂佐井 馨
  • ,
  • 中島 宏
  • ,
  • 高宮 幸一*
  • ,
  • 熊田 博明*

41
2
開始ページ
105
終了ページ
109
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.14407/jrpr.2016.41.2.105

加速器BNCT実用化研究開発を、つくば国際戦略総合特区のプロジェクトの下で実施している。この中で、我々はリアルタイム中性子モニターの研究の1つとして、SOF検出器の開発を行っている。このSOF検出器はJRR-4の臨床研究にも適用し実績を有するが、照射量が多くなると光ファイバーの劣化・損傷により、感度が低下することが報告されている。このため、本開発ではプラスチック光ファイバーを耐放射性に優れている石英光ファイバーに仕様を変更する改良を行った。劣化・損傷に関するデータを取得するため、改良したSOF検出器に用いられている光ファイバー及びシンチレータに対して、専用の照射実験用検出器を製作し、京都大学原子炉実験所KURの傾斜照射孔にて照射を行った。一方、検出器の特性測定については、KURの重水設備照射場を用いて波高分布測定を行った。実験結果より、改良した石英光ファイバー型SOF検出器は、既存のプラスチック型SOF検出器と同等以上の性能を有していることを確認した。また、石英光ファイバーは設定した熱中性子フルエンスの目標値に対して劣化・損傷による感度の低下が少ないことを確認した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14407/jrpr.2016.41.2.105
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5051143
ID情報
  • DOI : 10.14407/jrpr.2016.41.2.105
  • ISSN : 2508-1888

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