MISC

2013年7月18日

インターネットの特性を考慮した実験ネットワーク構築フレームワークの設計と実装 (情報ネットワーク)

電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報
  • 明石 邦夫
  • ,
  • 井上 朋也
  • ,
  • 篠田 陽一

113
140
開始ページ
7
終了ページ
12
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

ネットワークを利用した新たな技術の開発・検証を行う際にネットワークテストベッドを利用する要求が高まっている.しかし,インターネットから隔離されたテストベッドでは,遅延,帯域などの要素がなくインターネット上での利用を想定した検証が難しい.このような要求に対して,遅延挿入や帯域制限などを行うリンクエミュレータを用いることで,インターネットに近い環境を模倣することが可能である.しかし,その実験ネットワークの構築は,実験者が手動で行う必要があり,検証における環境構築がより困難となる.また,大規模かつ遅延や帯域制限がある実験ネットワークを構築するためには,リンクエミュレータで複数のリンクを多重化し,リンクを模倣するために必要なリソースの計算が必要となる.そこで我々は,リンクエミュレータを用いた実験ネットワークを自動的に構築するソフトウェアであるNet-Constellationの設計・実装を行った.Net-Constellationは,ノード間の遅延,帯域幅,パケットロスが記述された設定ファイルからリンクエミュレータを用いて実験ネットワークを構築し,リンクの模倣に必要となるリソースの計算と多重化を行うことで,少ない実験ノードで可能な限り多数のリンク模倣を可能とした.これにより,実験者は検証自体に注力することが可能となる.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009777922
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10013072
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/024743287
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110009777922
  • CiNii Books ID : AN10013072

エクスポート
BibTeX RIS