共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

ポジトロニウムとポジトロニウム負イオンの基礎および応用研究の新展開

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)
  • 長嶋 泰之
  • ,
  • 満汐 孝治
  • ,
  • Chiari Luca

課題番号
17H01074
配分額
(総額)
43,290,000円
(直接経費)
33,300,000円
(間接経費)
9,990,000円

2018年度には、以下の研究を行った。(1)ポジトロニウム負イオン光脱離におけるレーザー偏光角依存性:2017年度に行ったレーザー偏光角依存性のデータ解析と論文の執筆を行った。(2)固体表面におけるポジトロニウム回折の実験: LiFやMgO表面でのポジトロニウム回折実験を行うための試料ホルダーの整備を行った。(3)の実験を先に行うことになったため、測定は2019年度に先送りすることになった。(3)ポジトロニウムの運動誘起共鳴:2017年度に設計した磁気格子をポジトロニウムビーム装置に設置し、ポジトロニウムの運動誘起共鳴の観測を行った。運動誘起共鳴が起こっていることを示す明確なデータが得られた。(4)ポジトロニウム波動関数干渉効果の測定の検討:グラフェンホルダーを製作して、ポジトロニウムの波動関数の干渉効果を観測するための準備を行った。
また、科学研究費補助金24221006および本科学研究費補助金で開発を行ったポジトロニウムビームに関する論文”A high-quality and energy-tunable positronium beam system employing a trap-based positron beam”(溜め込み陽電子ビームを用いた高品質エネルギー可変ポジトロニウムビーム)が米国のReview of Scientific Instruments誌に掲載された。その際、装置の図が雑誌の表紙に採用され、またfeaturedに選定された。さらに米国物理学会American Institute of Physicsが発行する全雑誌のハイライト(Scilight)にも選ばれた。