2015年4月 - 2018年3月
GATA転写因子によるマスト細胞プロテアーゼ遺伝子の統括的な発現制御機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
マスト細胞の機能発現に重要なトリプターゼ遺伝子群(Tpsg1、Tpsb2、Tpsab1)は、マウス17番染色体A3.3に存在している。骨髄由来マスト細胞において、GATA転写因子(GATA1・GATA2)を欠失させると、トリプターゼ遺伝子群の発現が減少した。GATA因子はTpsb2から離れた2つの領域 (region A・B)に結合し、その間に結合するCTCFとコヒーシンのDNA結合を促進していた。また、ゲノム編集によりRegion Aを欠失させるとTpsb2の発現が顕著に減少した。これらの結果から、GATA因子はトリプターゼ遺伝子の活性化型クロマチン高次構造の形成に関与することが示唆された。
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- 課題番号 : 15K08285
- 体系的課題番号 : JP15K08285