2013年9月
経皮的腎動脈形成術により血圧の正常化および患側腎の大きさの改善傾向を認めた線維筋性異形成による腎血管性高血圧症の1例
新潟市民病院医誌
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- 巻
- 34
- 号
- 1
- 開始ページ
- 25
- 終了ページ
- 29
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟市民病院
18歳男性。3ヵ月間持続する頭痛が出現し、高血圧を指摘された。高レニン血症を認め、腎動脈エコーでは右腎動脈狭窄(RAS)の所見を認め、腹部造影CT、腹部大動脈造影で右側のRASの確定診断に至った。右腎は左腎に比較して小さく、レノグラムパターンは機能低下型を呈していた。年齢、患者背景より線維筋性異形成(FMD)を疑い、経皮的腎動脈形成術(PTRA)を施行。術後、血圧は正常化し、レニン活性も低下し、右腎の大きさも徐々に回復した。若年発症のFMDによるRASに対して、PTRAにて血圧正常化および腎機能改善効果が認められた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0389-1453
- 医中誌Web ID : 2014153416