2020年7月 - 2023年3月
音楽の授業で使用できる,聴覚障害者に聴きやすい音楽の選択に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
目的:我々の研究は様々な聴取特性を持つ聴覚障害者各人が聴いて楽しめる音楽を聴覚障害者に提案し、そこで得た知見を音楽の授業に活かすことを目的とする。
方法:そのために、聴覚障害者を対象とした音響データの聴きやすさの主観評価実験を行う。それと同時に、主観評価実験で用いる音響データの音響特性を分析、音色に関して分類し、聴覚障害者にとって聴きやすさに影響のある音響属性を調べる。
2020年度の内容:まず、単純な音響データ(一つの楽器による単音データ)を用いて、聴きやすさと音響属性についての関連の調査を行うことにした。一つの楽器による単音データを聴いての主観評価を行った。また、音響データの音色に関する分析をどのようにするかの検討を行い、音色分析に特化したライブラリ(Matlab で動くTimbreToolbox)で音響特性データを集めることにした。
研究成果:様々な先行研究から、音色の識別に影響のあるとされる音響属性はある程度分かっている。TimbreToolboxで音響データを分析して音色に影響のある音響属性も得ることができた。しかし主観評価での聴きやすさの程度の結果をタグとした時に、得られた音響分析データから分類に有効な音響属性を見つけることが難しく、現在も取り組んでいるところである。音色の聴きやすさと音色の識別に有効な音響属性の違いがあるという可能性があると考えている。また、主観評価実験に参加した聴覚障害者の音の聴取方法が補聴器の使用や人工内耳のように様々であったため、主観評価を健聴者のみを対象として行った既存研究を参考にするのが難しいところもあった。引き続き、主観評価と音響分析を続けていく。
方法:そのために、聴覚障害者を対象とした音響データの聴きやすさの主観評価実験を行う。それと同時に、主観評価実験で用いる音響データの音響特性を分析、音色に関して分類し、聴覚障害者にとって聴きやすさに影響のある音響属性を調べる。
2020年度の内容:まず、単純な音響データ(一つの楽器による単音データ)を用いて、聴きやすさと音響属性についての関連の調査を行うことにした。一つの楽器による単音データを聴いての主観評価を行った。また、音響データの音色に関する分析をどのようにするかの検討を行い、音色分析に特化したライブラリ(Matlab で動くTimbreToolbox)で音響特性データを集めることにした。
研究成果:様々な先行研究から、音色の識別に影響のあるとされる音響属性はある程度分かっている。TimbreToolboxで音響データを分析して音色に影響のある音響属性も得ることができた。しかし主観評価での聴きやすさの程度の結果をタグとした時に、得られた音響分析データから分類に有効な音響属性を見つけることが難しく、現在も取り組んでいるところである。音色の聴きやすさと音色の識別に有効な音響属性の違いがあるという可能性があると考えている。また、主観評価実験に参加した聴覚障害者の音の聴取方法が補聴器の使用や人工内耳のように様々であったため、主観評価を健聴者のみを対象として行った既存研究を参考にするのが難しいところもあった。引き続き、主観評価と音響分析を続けていく。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K20811
- 体系的課題番号 : JP20K20811
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
2023 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics (SMC) 2023年10月 査読有り
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SMPC 2022 Conference 2021年7月 査読有り筆頭著者
講演・口頭発表等
4-
日本音響学会聴覚研究会 2024年1月27日
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日本音響学会聴覚研究会 2024年1月27日
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Interactive Interfaces for Education in 25th ACM International Conference on Multimodal Interaction 2023年10月13日
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日本音響学会音声コミュニケーション研究会第 2021年9月23日