論文

2000年3月

明治期の津軽地方における讃美歌の受容 : 明治初期から三十年代前半まで

弘前大学教育学部紀要
  • 安田 寛
  • ,
  • 北原かな子

83
開始ページ
77
終了ページ
85
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
弘前大学

学制発布後も遅々として進まなかった公立の唱歌教育に対し,キリスト教の宣教師達は,各地で日本人に讃美歌を教え続けた。したがって,日本人と洋楽受容の問題を考察する際,音楽取調掛と文部省が中心となった音楽教育のみではなく,日本各地で行われたキリスト宣教師達による讃美歌教育の影響を無視することはできないのである。筆者等は以上のような問題意識によって,早くからキリスト教布教が盛んに行われた津軽地方を対象として,洋楽受容に関する研究を重ねてきた。本稿は,津軽地方での讃美歌の受容,特に実際に歌った人々がどの様に受け止めたのか,という意識を窺わせる資料を紹介し,明治期の地方における洋楽受容の一端を明らかにしようとするものである。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000322305
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00211590
ID情報
  • ISSN : 0439-1713
  • CiNii Articles ID : 110000322305
  • CiNii Books ID : AN00211590
  • identifiers.cinii_nr_id : 1000080405943

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