2017年4月 - 2022年3月
おいしさとコクに関わる新規物質の探索と評価およびその作用機序に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
おいしく食べることは心身の健康に重要である。おいしい調理品の基本はうま味物質であるが、一方でコクがあっておいしいという言葉もあるようにコクの重要性が近年指摘されている。コクを出すためにはコク味物質とコク味受容体がその基本となるが、その詳細は十分解明されていない。本研究では、おいしさとコクの発現に関与する新規物質の解明を目指した。しじみの味噌汁はコクがあっておいしいことをヒントに、しじみに多く含まれるオルニチン(L型)に着目した。マウス、ラットを用いた行動実験等から、オルニチンは甘味、塩味、うま味、油脂の味を増強する新規のコク味物質であること、その受容体はGPRC6Aであることが示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K00835
- 体系的番号 : JP17K00835