2010年7月21日
多重音基本周波数解析のための無限潜在的調波配分法
情報処理学会 第86回音楽情報科学研究会
- ,
- 巻
- 2010-MUS-86
- 号
- 11
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
- 出版者・発行元
- 情報処理学会
本稿では,多重音に含まれる複数の基本周波数を推定するための無限潜在的調波配分法(Infinite Latent Harmonic Allocation; iLHA)について述べる.我々は,音響信号の振幅スペクトルを周波数の観測回数のヒストグラムであると解釈し,観測された周波数それぞれが,ある音源のいずれかの倍音に由来しているとみなす.従来,このような見地のもとで確率モデルを定式化するには,本来未知であるはずの音源数と倍音数を事前に指定する必要があるというモデル選択問題があった.本研究ではこの問題を回避するため,理論上は可算無限個の音源および倍音を許容するノンパラメトリックベイズモデルを提案する.我々は,階層および一般化ディリクレ過程を利用してネスト型無限混合ガウスモデルを定式化し,周辺化変分ベイズ法に基づく学習法を導出した.実験では,iLHAは完全に自動化されているにもかかわらず,結果論的に最高性能を達成する手動設定が行われた従来手法と同等程度の性能を達成した.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110007997424
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10438388
- URL
- http://id.nii.ac.jp/1001/00069939/
- ID情報
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- ISSN : 0919-6072
- CiNii Articles ID : 110007997424
- CiNii Books ID : AN10438388