2015年
IR法を用いたポリエチレン成形体の劣化寿命予測
高分子論文集
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- 巻
- 72
- 号
- 4
- 開始ページ
- 149
- 終了ページ
- 154
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1295/koron.2014-0072
- 出版者・発行元
- The Society of Polymer Science, Japan
低密度ポリエチレン(LDPE)を用いて射出成形品を作製し,高温環境下にて加速劣化させ,その成形体の酸化予測を行った.FT-IR-ATR法を用いて測定した高温での酸化開始時間結果に,実用に近い温度での酸化開始時間データを1点加え,見かけの活性化エネルギーおよび実用温度での表面酸化までの時間を求めた.さらに実用に近い温度での断面酸化速度をFT-IRのイメージング法で可視化しながら求め,活性化エネルギーと速度定数から,断面厚みの1/3が酸化する時間を求めることにより,成形体の熱酸化の予測を行った.本手法は,簡便な計算法により,成形品内部の酸化進行を可視化でき,一つの温度の測定から温度変化予測が可能である.また,計算から得られた酸化予測値は,力学試験結果に類似した値であり,LDPE成形品の寿命予測に応用可能であることを示した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1295/koron.2014-0072
- ISSN : 0386-2186
- CiNii Articles ID : 130005065939
- identifiers.cinii_nr_id : 9000288815409
- Web of Science ID : WOS:000354596800002