NSRRの事故時における放射線業務従事者の被ばく評価
日本原子力学会2021年秋の大会
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- 開催年月日
- 2021年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 札幌(online)
- 国・地域
- 日本
2020年4月から始まった原子力規制検査における監視領域のうち、「従業員に対する放射線安全」については、グレーデッドアプローチに基づく合理的な安全管理を行う上で、機器類の状態と事故時における放射線業務従事者への放射線影響の関係に基づき、機器類の安全上の重要性を定め、それに基づき検査の頻度や内容を定めることが重要である。しかしながら、従来、NSRRでは放射線業務従事者の事故時被ばく評価は行われていない。本研究では、これを背景とし、NSRRで想定される事故を網羅的に抽出し、放射線業務従事者への放射線影響を検討する。今回の報告では、本研究の第一段階として実施したカプセルシール部等破損事故時に照射カプセルから核分裂生成物が瞬時放出した場合の被ばく線量の評価結果について述べる。評価の結果、事故時における放射線業務従事者の被ばく線量は緊急作業時の線量限度を超えることはないことを確認した。