NSRR施設における簡易的なPRAのための事故時放射線影響の評価
日本原子力学会2024年秋の大会
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- 開催年月日
- 2024年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
- 国・地域
- 日本
本研究では、リスク重要度に応じた機器類の保全計画の策定に役立てるため、NSRR施設を対象として、簡易的な確率論的リスク評価(PRA)手法の整備を実施している。一般に事故シナリオの網羅的な分析のためにはFMEA(潜在的故障モード影響解析)を用いたボトムアップ分析及びMLD(マスターロジックダイアグラム)を用いたトップダウン分析が効果的とされていることを踏まえ、簡素化のためにNSRR施設の特徴や作業経験を考慮し、放射性物質の場所や施設運転状態等で定まる事故シナリオグループごとに個別検討用MLDを作成し、その結果を基にET(イベントツリー)を作成する方法を整備している。今回は、前回報告したETについて、過去に実施した事故評価、発生頻度の大まかな評価や保全活動の実績を基に、事故シナリオごとの放射線影響の保守的な評価を行った結果を報告する。