福島第一原子力発電所事故の防護措置と線量再構築,5; 水道水摂取制限による公衆の回避線量評価
日本原子力学会2011年秋の大会
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- 開催年月日
- 2011年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 北九州
- 国・地域
- 日本
本研究では、今後の水道水摂取制限解除の基準策定検討に資するため、福島第一原子力発電所事故に直接影響した、福島県,茨城県,東京都の水道水中I-131の濃度変化を調べるとともに、水道水の摂取制限による公衆の回避線量を算定した。その結果、今回の福島第一原子力発電所にかかわる水道水摂取制限は、水道水中I-131による甲状腺等価線量の低減に有効であり、福島県飯舘村では約1.7mSvの成人の回避甲状腺等価線量になった(2011年5月10日まで実施された乳児の水道水摂取制限では、約8mSvの甲状腺等価線量が回避されたと考える)。また、水道水中I-131濃度は、水道水のサンプリング地点に大きく影響され、みかけの半減期2.8$\pm$1.2日程度で減少することがわかった。