2013年6月
福島第一原子力発電所事故前後における福島周辺における海水中のヨウ素129濃度
Biogeosciences
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- 巻
- 10
- 号
- 6
- 開始ページ
- 3839
- 終了ページ
- 3847
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5194/bg-10-3839-2013
福島第一原子力発電所事故により環境中にさまざまな放射性物質が放出された。事故起因の$^{129}$Iの影響を評価することを目的に事故前後における海水中の$^{129}$I濃度を測定した。事故前の$^{129}$I濃度の結果から北太平洋の北緯36度から44度における濃度分布は緯度の減少とともに減少している傾向を示した。事故後の海水中の$^{129}$I濃度は最大値で73倍、平均値で約8倍上昇していることが明らかとなった。また鉛直分布の結果から水深1000mまでの事故起因$^{129}$Iのインベントリーは(1.8-9.9)$\times$10$^{12}$atoms/m$^{2}$であった。海水中の$^{129}$I測定結果から海産生物摂取による内部被ばく量を見積もったところ、事故起因の$^{129}$Iによる被ばく量は極めて小さいと考えられる。
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- ID情報
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- DOI : 10.5194/bg-10-3839-2013
- ISSN : 1726-4170