安里 健太郎

現在取り組んでいる研究は下記のとおりです．

① 介護ロボットに関する研究
超高齢社会を迎えた我が国では，介護の現場において労働力不足や過大労働などが大きな問題となっています．さらには，介護予防・自立支援の観点から，高齢者の日常生活を支援する介護ロボットの要求も高まってきています．本研究では，『制御工学』を活用することによって，これらの諸問題を解決するための介護ロボットに関する研究に取り組んでいます．

② 論理的思考力育成および就業意識向上のための科学技術教材の開発
現在，さまざまな科学技術教育活動が行われていますが，重要な観点の一つである「論理的思考の必要性」をテーマとして扱っているものは非常に少ないです．そこで，『数学を主体とする論理的思考力の育成』および『就業意識のさらなる向上』を目的として，利用価値の高い科学技術教材の開発を行っています．

③ 磁気浮上システムの開発
磁力を利用した強磁性体の浮上制御は古くから研究されており，リニアモータカー，（磁気）軸受，柔軟ビームのたわみ制御などに応用されています．現在本研究では，マイコンを利用した制御理論の検証用および教育用としての磁気浮上システムの開発などを行っています．

④ システムの低次元化に関する研究
制御しようとするシステムの規模が大きくなると，コントローラの設計で問題が生じたり，維持・管理の面で不都合が生じたりします．そこで，一般化グラミアンやLMI（線形行列不等式）などを利用して，大規模な制御システムを簡略化する方法について研究を行い，これらの問題の解決を目指しています．