MISC

2019年10月

神経・筋難病患者に対するロボットスーツ「HAL医療用(下肢タイプ)」を用いたリハビリテーションにおける看護の検討

ひろき: 茨城県立医療大学付属病院研究誌
  • 渡辺 明子
  • ,
  • 渡邉 ゆり子
  • ,
  • 大海 早苗
  • ,
  • 小瀧 圭司
  • ,
  • 齊藤 信子
  • ,
  • 川波 公香
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  • 吉川 憲一
  • ,
  • 古関 一則
  • ,
  • 河野 豊
  • ,
  • 松下 明

22
開始ページ
29
終了ページ
38
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
茨城県立医療大学付属病院

【目的】ロボットスーツ「HAL医療用(下肢タイプ)」(以下HAL)を用いたリハビリテーション(以下リハビリ)を受ける神経・筋難病患者に対してSEIQoL-DWを用いて、リハビリへの思いやニーズを理解した上で看護介入を行い、リハビリ開始前後(以下リハビリ前後)の患者の主観的QOLの変化から、より効果的な支援を明らかにする。【方法】2019年1〜3月に入院した神経・筋難病患者2名に対して、外来での入院申し込み時とリハビリ前後に面接を行い、リハビリにおける目標、不安や期待についてインタビューをした。また、SEIQoL-DWをリハビリ前後に測定し、キューおよびSEIQoL Indexの変化を分析した。さらにリハビリ前にSEIQoL-DWを測定し、分析結果から看護介入を検討、実践した。【結果および考察】両者ともリハビリ前と比較して、リハビリ後はSEIQoL Indexが上昇した。これは、患者がリハビリやHALの効果を実感したことに加えて、看護師が患者のHALやリハビリへの思い、ニーズを理解した上で看護介入を行ったこと、看護師と医療ソーシャルワーカーの医療福祉サービス、難病サロンなどの情報提供による病気の進行への不安の軽減が要因と考えられた。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1348-8988
  • 医中誌Web ID : 2020214903

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