2016年3月
医療教育における臨床推論を促進する「考えるOSCE-R」の開発
教師学研究
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- 巻
- 18
- 号
- 18
- 開始ページ
- 23
- 終了ページ
- 33
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.20590/jaehd.18.0_23
- 出版者・発行元
- 日本教師学学会
藍野大学医療保健学部理学療法学科では,2007年度より理学療法版の客観的臨床能力試験(OSCE)を作成し,これに,映像によるグループリフレクションを組み込んだ「OSCEリフレクション法(OSCE–Reflection Method:OSCE-R)」を開発・実施してきた。本研究の目的は,臨床推論を求めるOSCE-R ver.2(「考えるOSCE-R」)が学生の学びに与える影響について検討することである。理学療法学科の3年生77名を対象に新しい課題でOSCE-Rを行い,グループリフレクション前後のOSCE評価得点の比較,リフレクションシート分析,アンケート調査およびインタビュー調査を行った。その結果,OSCE-R ver.2では,臨床現場に近い状況の臨床推論が促され,それによって理学療法過程をたどりながら,深く思考することが可能になるということが確認された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.20590/jaehd.18.0_23
- CiNii Articles ID : 130005403692