2012年2月27日
ビデオ通信環境における対人印象の規定因に関する探索的実験研究 : 第三者に対する映像呈示と音声呈示の比較(コミュニケーション(技術),「身体,あそび,コミュニケーション」及びコミュニケーション一般)
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 111
- 号
- 464
- 開始ページ
- 49
- 終了ページ
- 54
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
本稿は,ビデオ通信環境における利用者間の位置関係の共有が,利用者に対する印象形成に影響を与えることを実証するものである.一般的なビデオチャットシステムでは,利用者が3人以上になった場合に利用者間の位置関係を保存することが難しい.そのため,自然な身振りや視線といった非言語情報で会話の調整を行うことができず,発話による言語情報で補償する.そのような不自然なコミュニケーション行動は利用者本人の印象を悪化させることになると考えられる.そこで,実際に発話が不自然になっていることを実験によって確かめた.実験では3者が対話する映像を録画したものを第三者に提示して印象評定を行わせた.映像を提示する際は,映像と音声を提示する条件と音声のみを提示する条件を設けた.発話が不自然になっているならば,両条件で同じように印象が低下するはずである.一方,発話が不自然になってないならば,その差は身振り等の視覚情報に表れるはずなので,映像&音声条件においてのみ印象が低下するはずである.実験の結果,両条件で印象が低下し,我々の仮説が支持された.
- リンク情報
-
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009546442
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10487226
- ID情報
-
- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110009546442
- CiNii Books ID : AN10487226
- identifiers.cinii_nr_id : 9000004149602