2019年4月 - 2023年3月
教育分権の国際的な比較研究-階層的・財政的分析と多様な効果の混合的な検証を通して
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
コロナウイルスの問題のため、3月に予定していた出張を中止せざるを得なかった。よって、本年度実施予定であった調査を行うことができず、その成果を得ることができなかった。他方、来年度の投稿にむけ、文献研究の成果について取りまとめが一部終わっている。日本・イギリス・アメリカの3か国の教育分権の相違点・成果などについて取りまとめたものである。本論文によれば、アメリカ、イギリスの実態との比較から、日本の義務教育段階の公立学校に与えられている裁量は、教員雇用、学校予算において、相対的に少なく、教育課程の決定においては、学校裁量がアメリカやイギリスと同じ程度に多いことを確認した。しかし、一方で日本の学校は上記3項目において、学校裁量の多寡にかかわらず、学校内における校長の権限が強いことが見て取れる。行政からみて「自律的」であっても、学校内部の運営実態は校長主導の運営に偏っている。これは学校内部での意思決定過程の不透明性や他の教職員、保護者、そして学生らの意見が反映しにくい状況を示唆し、効果的に自律的な運営をする上での障害となる可能性があることがわかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K02430
- 体系的番号 : JP19K02430
この研究課題の成果一覧
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論文
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NUE Journal of International Educational Cooperation, 18 77-86 2025年2月 査読有り
講演・口頭発表等
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The 13th Biennial Conference of Comparative Education Society of Asia 2023年11月26日 CESA
