2017年11月
キセロゲル吸着剤の吸着特性に与える$\gamma$線照射の影響
NEA/NSC/R(2017)3
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- 開始ページ
- 463
- 終了ページ
- 469
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
資源の有効利用、廃棄物低減のために、無機イオン交換体(タングストリン酸アンモニウム(AMP)またはフェロシアン化銅(KCuFC))をアルギネートゲルで内包するマイクロカプセル(AWP-ALGまたはKCuFC-ALG)、および、アルギネートゲルそのもの(ALG)を用いた核種分離システムの開発を実施している。ALG, AWP-ALGおよびKCuFC-ALGは、それぞれ、Zr, CsおよびPdを選択的に吸着することが明らかになっている。しかしながら、$\gamma$線照射に伴う吸着特性の変化については、十分に調べられていない。そこで、$^{60}$Co線源によって$\gamma$線を3898kGyまで照射した後、各種マイクロカプセルの吸着特性を評価した。その結果、AWP-ALGまたはKCuFC-ALGは、内包する無機イオン交換体によってCsまたはPdを吸着するため、$\gamma$線照射を通して吸着特性に変化は見られなかった。一方、ALGは$\gamma$線照射に伴って放射線分解が進行し、Zrに対する吸着特性が低下した。